たまにはハンガリ―語について書いてみる。その9。
試験期間、ハンガリー語のオーラルテストが終わってから、ハンガリー語の学習を怠っている。他の試験科目があった時期はしょうがないが、いまは夏休みに入ってるので、学習を再開したいと思っている。
以前少しだけ動詞に触れたが、もうすこし踏み込んでみる。
ハンガリー語の動詞の現在形の活用は、英語と比べると多い。
例えば、英語とハンガリー語の「話す」speak / beszél を比べると、
1人称 - 2人称 - 3人称 - 1人称複数 - 2人称複数 - 3人称複数
(主語:私 - あなた - あの人 - 私たち - あなた方 - あの人たち)
speak - speak - speaks - speak - speak - speak
で、3人称だけ「 s 」が付帯するが、ハンガリー語は全部変化する。
だから主語を言う必要がない。
beszélek - beszélsz - beszél - beszélünk - beszéltek - beszélnek
ハンガリー語では3人称単数が動詞の原型扱いとなり、それに接尾辞が付帯するかたちで活用する。
日本語は何人称だろうと「話す」から変化しない。
そう考えると英語の speaks は何でがまんできなかったんだろう。s なくせばいいのに。
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活用動詞の分類
おおまかな分類としては、以下となる。(呼び名は私が勝手にそう呼んでいる。)
後舌動詞
前舌動詞
イク動詞(ik 動詞)
不規則動詞
なんのこっちゃとなるので、具体例をそれぞれあげるが、後舌・前舌についてしっかり理解していることが前提となる。
後舌動詞
tanul(学ぶ):後舌母音 A, O, U, Á, Ó, Úから成り立つ
前舌動詞
後舌動詞
基本の活用は以下のパターンがほとんどである。
tanulok - tanulsz - tanul - tanulunk - tanultok - tanulnak
前舌動詞
後舌同様、まずは以下のパターンを覚える。
Japánul és angolul beszélek .(私は日本語と英語を話します。)
イク動詞
この分類の中でも、後舌系・前舌系と分けることができる。
後舌系
focizom - focizol - focizik - focizunk - fociztok - fociznak
前舌系
eszem - eszel - eszik - eszünk - esztek - esznek
前出の動詞と大きく違うのが1人称・2人称の接尾辞だ。
不規則動詞
私は、はっきりいってこれらの動詞はキライである。
活用を覚えられない・すぐ忘れるからである。
jövök - jöszz - jön - jövünk - jöttök - jönnek
megyek - mész - megy - megyünk - mentek - mennek
ちなみに英語でいう be 動詞、vanも不規則に分類される。
vagyok - vagy - van - vagyunk - vagytok - vannak
ただただ覚えるしかない。
Kentaró japánból jön.(ケンタローは日本から来る。)
Japánba megyek.(私は日本へ行く。)
Tokióban vagyunk.(私たちは東京にいます。)
※ 場所の接尾辞:+ ból = ~から + ba = ~へ
このように動詞の活用は最初の鬼門である。
しかし、見てきたように単語の語順の基本は、大事なことが動詞の前に来る。
A salátát eszem.(私はレタス(サラダ)を食べる。)
ただ、日本語同様、語順はかなりフレキシブルで、
Eszem a salátát. と
言っても間違いではないが、まずは基本ルールに従った方が混乱しない。
こういうことからもハンガリー語は英語を通して学ぶことはお勧めしない。
Feladat
主語に合わせて動詞を適切な形に変形させよう。
私はハンガリー語を話します。( beszél )
Magyarul ( ).
彼らは英語を学んでいます。( tanul )
Angolul ( ).
私たちは東京に住んでいます。( él )
Tokióban ( ).
彼はサラダを食べています。( eszik )
Salátát ( ).
私たちは映画館へ行く。( megy )
Moziba ( ).
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