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2025/06/24

ハンガリー語9 活用動詞の分類

たまにはハンガリ―語について書いてみる。その9。


試験期間、ハンガリー語のオーラルテストが終わってから、ハンガリー語の学習を怠っている。他の試験科目があった時期はしょうがないが、いまは夏休みに入ってるので、学習を再開したいと思っている。


以前少しだけ動詞に触れたが、もうすこし踏み込んでみる。


ハンガリー語の動詞の現在形の活用は、英語と比べると多い


例えば、英語ハンガリー語の「話す」speak / beszél を比べると、


1人称 - 2人称 - 3人称 - 1人称複数 - 2人称複数 - 3人称複数

(主語:私 - あなた - あの人 - 私たち - あなた方 - あの人たち)


speak - speak - speaks - speak - speak - speak


で、3人称だけ「 s 」が付帯するが、ハンガリー語は全部変化する

だから主語を言う必要がない


beszélek - beszélsz - beszél - beszélünk - beszéltek - beszélnek


ハンガリー語では3人称単数が動詞の原型扱いとなり、それに接尾辞が付帯するかたちで活用する。



日本語は何人称だろうと「話す」から変化しない。

そう考えると英語の speaks は何でがまんできなかったんだろう。s なくせばいいのに。


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活用動詞の分類


おおまかな分類としては、以下となる。(呼び名は私が勝手にそう呼んでいる。)


後舌動詞

前舌動詞

イク動詞(ik 動詞)

不規則動詞


なんのこっちゃとなるので、具体例をそれぞれあげるが、後舌・前舌についてしっかり理解していることが前提となる。


後舌動詞

tanul(学ぶ):後舌母音 A, O, U, Á, Ó, Úから成り立つ

csinál(する):後舌・前舌母音の混合で成り立つ



前舌動詞

beszél(話す):前舌母音 E,  I, É, Í, Ö, Ü, Ő, Ű から成り立つ

él(生きる):同上



イク動詞

eszik(食べる):3人称原型の形のときおしりに ik がつく

focizik(サッカーする):同上



不規則動詞

jön(来る)

megy(行く)




後舌動詞


基本の活用は以下のパターンがほとんどである。

tanulok - tanulsz - tanul - tanulunk - tanultok - tanulnak

csinálok - csinálsz - csinál - csinálunk - csináltok - csinálnak 


3人称単数を原型とし、ほか5活用の接尾辞を必死に覚える。


Most magyarul tanulok.(いま私はハンガリー語を学んでいます。)

Mit csinálsz ma?(今日、あなたは何をしますか。)

※ Most:いま、ma:今日



前舌動詞


後舌同様、まずは以下のパターンを覚える。

beszélek - beszélsz - beszél - beszélünk - beszéltek - beszélnek

élek - élsz - él - élünk - éltek - élnek


後舌動詞の活用と見比べると、共通の規則性がある。
しかし、そもそも典型パターンを覚えること自体が最初たいへん。


Japánul és angolul beszélek .(私は日本語と英語を話します。)

Tokióban élek.(私は東京に住んでいます。)

※ Tokió + ban:場所の接尾辞は以前書いた




イク動詞


この分類の中でも、後舌系・前舌系と分けることができる。


後舌系

focizom - focizol - focizik - focizunk - fociztok - fociznak


前舌系

eszem - eszel - eszik - eszünk - esztek - esznek



前出の動詞と大きく違うのが1人称・2人称の接尾辞だ。


これは最初よく間違う。例えば、

Tokióban focizunk.私たちは東京でサッカーをします。)


という文を主語を単数、「私」へ変えて文章を作りなおしなさい、と言われると、イク動詞だということに気づけないと、


Tokióban focizok. なんて変形してしまう。

(正しくは、 Tokióban focizom.





不規則動詞


私は、はっきりいってこれらの動詞はキライである。

活用を覚えられない・すぐ忘れるからである。


jövök - jöszz - jön - jövünk - jöttök - jönnek

megyek - mész - megy - megyünk - mentek - mennek



ちなみに英語でいう be 動詞、vanも不規則に分類される。


vagyok - vagy - van - vagyunk - vagytok - vannak


ただただ覚えるしかない。


Kentaró japánból jön.(ケンタローは日本から来る。)

Japánba megyek.(私は日本へ行く。)

Tokióban vagyunk.(私たちは東京にいます。)


※ 場所の接尾辞:+ ból = ~から + ba = ~へ



このように動詞の活用は最初の鬼門である。

しかし、見てきたように単語の語順の基本は、大事なことが動詞の前に来る。


A salátát eszem.(私はレタス(サラダ)を食べる。)


ただ、日本語同様、語順はかなりフレキシブルで、


Eszem a salátát. 

言っても間違いではないが、まずは基本ルールに従った方が混乱しない。


こういうことからもハンガリー語は英語を通して学ぶことはお勧めしない。






Feladat


主語に合わせて動詞を適切な形に変形させよう。


私はハンガリー語を話します。( beszél

Magyarul (       ).


彼らは英語を学んでいます。( tanul

Angolul (       ).


私たちは東京に住んでいます。( él

Tokióban (       ).


彼はサラダを食べています。( eszik 

Salátát (       ).


私たちは映画館へ行く。( megy 

Moziba (       ).


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解答

Magyarul beszélek.

Angolul tanultok.

Tokióban élünk.

Salátát ezsik.

Moziba megyünk.

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