夏休みの2か月間はリノベをするということで、6/29(土)までに退寮する。
昨年、ブダペシュトの生活が始まったときの寮はここではなかった。
1か月半暮らしたところで、今の寮へ幸運にも移り住めた。
ここのことをあまり書いた記憶がないので、出ていく前に書いておく。
寮の立地環境
大学生活に申し分のない立地条件だった。
ドナウ川を目の前にし、大学のメインキャンパスからわずか2ブロック。
(徒歩5分もかからない)
※上記キャンパスからトラムで3駅には最新のキャンパスがある
ブダペシュト中心部なので、近くに SPAR はあるし、他にも食品雑貨店がある。
もちろん、レストランやカフェもあり、徒歩15分程度の Corvin-negyet というところに、Corvin Plaza というモールもある。
トラムもメトロも駅が近くにあることからも、大学生活を営むにはベストの立地。
週末にはドナウ川のまわりや、Nemzeti Atlétikai Központ というスタジアムまでドナウ川沿いをランニングした。
写真:ドナウ川
写真:Nemzeti Atlétikai Központ
客席の上部がランニングコースとなっている
寮の部屋割り
Kinizsi 寮の建屋はかなり大きく、7フロア構成の建屋が2棟左右に分かれており、グラウンドフロアの受付で接続されている。
ゲートを通るにはカードキーが必要で入寮時に渡されるが、部屋は昔ながらの錠前。
私のフロアは5人部屋、3人部屋、2人部屋の構成で、ほとんど2人部屋で私の部屋が3人部屋、となりは5人部屋。
写真:3人部屋はこんな感じ
そのため5人部屋は我々の部屋と比較するとかなり広く、冷蔵庫もでかい。
その部屋はハンガリー人のみで、最初は5人部屋に2人だったが、最終的に4人になったようだ。そして彼らは基本的に毎週末、帰省するので週末に寮内で顔を見ることはまれだ。
その部屋の住人の中で、1番仲の良い2年生の生徒は、Sopron (ショプロン)というブダペストから真西にいった、オーストリアとの国境沿いの街出身だが、列車で毎週2時間半かけて帰省している。
札幌 - ニセコ間の2倍以上の距離を2時間半で行けるとはいえ、私の感覚では毎週帰省はちょっと信じられない。
「ブダペシュトは人が多すぎる」そうで、地元愛にあふれた青年である。
(ブダペシュトは人口約170万人)
ちなみにこの階は、ハンガリー人とキルギスタン人がほとんどである。
寮の共用部
この寮は、トイレ、洗面台、キッチン、洗濯機、シャワーが共用である。
トイレにはそもそもトイレットペーパを設置するものがないので、トイレットペーパーは常に自分で用意するのが必須である。
洗面台は4つL字型に配置されている。
しかし、L字の角の部分は斜めに配置されているので、壁の鏡と斜め位置の関係になり、2面のうちどちらを見れば良いのか。不思議な設計である。
写真:L字形状の角の洗面台には直角配置の鏡が2面、奥のドアがシャワー
キッチンはかなり使いにくい。(なので私は使っていない)
ガスコンロは火をともすのにチャッカマンが必要である。
まともな火力を満たすのは2か所。(私の階のキッチンのはなし)
写真:コンロ
そしてシンクの設計は異常で、シンクの角部に配置されている蛇口はやたら短いので、皿やフライパンを蛇口にさらそうとすると、シンクの壁面にあたってうまく洗えない。
ちょっと信じられない設計である。
写真:短すぎる蛇口と小さなシンク(せめて真ん中の仕切りがなければ)
洗濯機は各フロアに1台設置されているため、使い勝手が良い。(無料)
乾燥機はない。
洗濯機の上に予約ノートがあるので、名前、部屋番号、日付、使用時間を書き込み使用するが、実際にはけっこう空いているので、洗濯するときに書き込む感じだ。
写真:退寮時期なので、皆ゴミを置いていく
しかし、部屋番も名前も書き込まずに洗濯機を回す人が多すぎて、しかも、そういうだらしない人は洗濯物を回収に来るのも遅い。
いつも名前を書き込んでる私の後にそういったやからがいると、まるで私がルールを守っていないヤツみたいな感じで、最初の頃は3~4回、洗濯をしたい人に部屋をたずねられたことがあった。
「いや、いま洗濯機まわしてるのは私のじゃないよ」
と言うだけだが。
ちなみにこれを書いている本日、午前11時頃、寮に帰ってきたときからかれこれ洗濯機が6時間以上ひっきりなしに回されている。
恐らく退寮にともない、すべてのモノを順々に洗ってるのだろうと推測するが、ちょっと使いすぎじゃない?
私も洗濯したいんだけどな。
寮の家賃
私が入寮したときから4つの寮はそれぞれ価格が違ったが、Kinizsi と Tarkarét はStipendimu Hungaricum の奨学生であれば無料であった。
ただ頻繁に価格改定が行われるようなので、この先追加料金が発生する可能性はある。
実際、2025年1月から価格が改定となり、2人部屋は Kinizsi でも、ハンガリー政府奨学金制度の上限 40,000 HUF / 月を越えたので、2人部屋は追加料金がかかるようになった。
※40,000 HUF = 16,000円程度
コルヴィヌス大学の4つの寮は、現状それぞれこんな価格である。
Kinizsi
1-2人部屋:42,400 HUF / 月
3-5人部屋:38,200 HUF / 月
Ráday
2人部屋:60,100 HUF / 月
3-4人部屋:53,100 HUF / 月
Gellért
2人部屋:80,000 HUF / 月
3-4人部屋:72,000 HUF / 月
Tarkarét
3人部屋:40,300 HUF / 月
※Corvinus University of Budapest: Dormitory Application for 2024/2025 academic yearより抜粋
奨学生は40,000 HUF / 月を越える分を支払う必要が出てくるので、例えば各部屋にトイレ・シャワー完備の最新の寮 Gellért の2人部屋に入るとすると、奨学生でも 40,000 HUF / 月(約16,000円)の追加支払いが必要ということだ。
ちなみにこの寮は、Gellért campus に付属しており、講義の大半がこのキャンパスで実施される、例えばデータサイエンス系の生徒の入寮希望者が優先で割り振られている。
中心部のメインキャンパスからはトラムで3駅、メトロで2駅、徒歩でも15分である。
寮にカップルで住む
私と同じフロアには、2人部屋にカップルで住んでいるハンガリー人がいる。
本人の自由なので、否定はしないが、ちょっと私の感覚からするとこれも信じられない。
セメスター中に別れちゃったりしたら、、、まあそれこそお前の知ったこっちゃないだろうという話題だが、このカップルはシャワーも一緒に利用する。
ルームメイトのベトナム人は、昨年もこの寮の別の棟に住んでいたらしく、同様にカップルがいたそうだ。
で、これまた同様にシャワーを一緒に利用しており、シャワールームでいとなみをしていたそう。
彼いわく、そこのシャワー室には「セ〇クスしないこと」と張り紙されてしまったらしい。
共用スペースなので、そのカップルがズレてるなと私も思う。
この階のカップルは常識があると信じている。
ちなみにシャワールームは3人のスペースがあるが、利用する時は、入ってカギを占めて1人で使用できる。
シャワールームは汚く、排水溝が基本詰まっている。
シャワーを浴び終わるころには湖のようになる。(これも私の階のはなし)
しかし、なぜか今日の昼、シャワーを浴びたらドレンがうまく働いていた。
本気の掃除が入ったのかもしれない。
いずれにせよ、この夏のリノベーションでキッチンと共に、シャワールームも綺麗に生まれ変わることを祈っている。
そして、2年生になってもこの寮に戻ってこれることを祈っている。
次セメスターの大学寮の申請は8月と思われる。選ばれますように。


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