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2025/04/23

心理学 第8週 感情

第7週ぶんの小テストは久々に満点だった。

この科目の成績要件は、小テスト12回のうち、成績の良い8回で決まる。

現在7回受けた結果の状況はこんな感じだ。


※クリックで拡大


次回も点数を取れば、もうこの科目の成績はグレード5に決定ということだ。

わーい。


以下、第8週のまとめ。


Emotions

What is emotion?

感情とは、相互連結され、良く調整された変化の複雑な機構である。

 ― 主観的、無性的、表現的、認知的評価、思考、

   行動傾向であり、明白なまたは暗黙の活動 -

そしてそれらは比較的短時間で発生する。

重要な外的・内的な事柄に合わせて生命が反応するのを助ける。

感情を引き起こす人生の出来事に加え、これから入る情報や保存された情報によっても影響を受ける。社会的・文化的状況も同様。

感情同士も影響しあい、感情は複雑な相互関係による産物である。

Éva Bányai, date is unknown


と、こんなのは長すぎるので、以下のように簡潔にまとめられていた。


感情とは、我々が環境に順応するのを助け、思考・感情・行動の変化に関わる重要な出来事に対する複雑な反応である。



Universal/basic emotions(Paul Ekman, 1972)

幸福、楽しみ、悲しみ、怒り、恐怖、驚き、不快と軽蔑(contempt)の人間の基本的感情は生まれ持ったものであり、だれでも共有しているということと、普遍的な表情によってどの文化にも付随しているということを理論づけた。


賛成の論拠:

・文化間に類似性がなければ、違う社会の人々はお互いの感情を理解できないだろう。

盲目の子どもも、基本感情に関連した表情を見せる。(笑み、眉をひそめるなど)


のちに彼は、感情は生まれ持ったものだが、社会化を通して文化は感情を分類し、さらに発展させる、と付け加えた。


この3つの表情の写真を見たとき、文化圏に関わらず、どの感情か予測可能である。



Wheel of emotions(Robert Plutchik, 1980)



Plutchik は Psychoevolutionary classification approach を一般感情反応として提案した。

8つの第1感情があり、それらはすべて生き残りに関連する行動の引き金になる原始的感情である。

例:恐怖は闘争か逃走反応を吹き込む(fight-or-flight response)


彼は8つの第1感情は二極であると提案している。

喜び ⇔ 悲しみ( joy ⇔ sadness )

怒り ⇔ 恐怖( anger ⇔ fear )

信頼 ⇔ 嫌悪( trust ⇔ disgust )

驚き ⇔ 予測( surprise ⇔ anticipation )


色彩のように、第1感情は様々な強度で表現でき、また違った感情同士が混ざり合うこともできる。


理論は、心理学的防衛機構(psychological defense mechanisms)への説明の基本を提供するために拡張された。

彼は8つの防衛機構は、8つの核となる感情の明示であると提案した。



Flow(Mihály Csíkszentmiháyi)

これは前期の哲学ですでに学んだ。


このモデルは、難しさの知覚や自身の技能レベルの認識次第で、何かを成し遂げようとするとき経験するであろう感情の状態を示している。


例:もし難しくなく技能も必要としないタスクであれば、我々はそれに無関心となる可能性がある。必要な技能なしで、困難なタスクに直面すれば、心配や不安に簡単に襲われ得る


バランスを見つけ、ベストを尽くす

重要で興味のある挑戦を人は必要とする。

挑戦に出会うことができる自信を持つため、熟練した技能を必要とする。


Flow

人生で最も美しい経験は、受動的・受容的な状態では到達しない。

Csíkszentmiháyi

以下のものなしには、フロープロセスの特性ははっきりとあらわれない。

・明確な目標

・知覚した技能と挑戦のバランス

・明確なフィードバック


そしてフローエクスペリエンスの特徴は以下。

・活動そのものへの完全な没頭

・時間が速くなったり遅くなったりすること(主観的な時間知覚)

・長時間の集中が可能

・自己意識の感情を失うこと

・状況を自分で制御できているという感覚

・活動自体がやりがい



何が障害に成り得るか。

・注意散漫(ポップアップメッセージ)

・非現実的期待(オレはビッグになる)

・あまりにも挑戦性のないタスク

・行き過ぎの順応したいという欲求

・自分本位


個人的に、フロー理論は人生という長スパンで見たときのタスクにも、日々のひとつひとつの取り組みにも、両方当てはまるので、いつも心の片隅に置いておきたい存在だ。



Motivation

定義:

以下に影響された行動の開始、維持、規制(initiation, maintenance, regulation of behavioour)に関わる処理の全体

・体液性衝動(humoral impulses)、神経性衝動(neural impulses)信号が身体の内的環境を変化させる

・学習を通して強化され、環境から習得した、複雑な統合を経た動機的要素と教唆された要素である外的刺激


簡素に定義すると:

行動の背景にある理由


心理学的には、行動にエネルギーを与え、指令する処理


Levels of motivation

Extrinsic motivation(外部からの動機):外的要素によってのみ調節された行動

Intrinsic motivation(内部からの動機):内的興味によって動かされる



Core social motive

(Smith, Mackie & Claypool, 2015)


Striving for mastery:熟達を目指す

社会で恩恵を得ようと出来事を予期したり、理解したりしようとする人々の動機の原理


Seeking connectedness:つながりの探求

気づかい、大切にする集団や人々から支援、好意、許容を求める人々の動機の原理


Valuing "me and mine"

自分自身と集団をつなげ、自分自身を肯定的に見たいと欲求する人々の動機の原理



Self-determination theory

(Deci & Ryan, 1985)

3つの’必要’が人間特有の動機として最も崇高な形態と見なされ得る。


Autonomy:自律性

我々がすることが、自己と一致し、自己意思から来るものだという感情。

(個性と感情の調整)


Competence:適性

能力を実践、改善、表現をする機会があるため、活動に自身の有効性を経験する。


Relatedness:関連性

他者とつながっており、他者への帰属を感じる。


 
  写真の場所で1ヵ月過ごせますか。


 ・食料は十分にある

 ・ネットワークやサービスは何もなし

 ・スマホ、TV、タブレットの電気機器はなし

 ・一人で過ごす

 ・出発は本日の昼






Deprivation of Stimulation Experiments(1950s)



刺激環境のはく奪:

防音室で、眼鏡からの無機質な光をあてられ、ダイビングスーツを着て水の中でフローチングという状態。被験者は短時間だけ休憩所を使用したり、飲食で部屋を出られる。


劇的効果:実験的精神病(experimental psychosis)

2~3日後に、ほとんどの被験者は、高額報酬にも関わらず、実験の継続を拒否した。


Heron、Doane、Scott(1956):

刺激を減らした96時間後の報告

・幻視

・空間と時間の見当識障害

・集中力の低下

・問題解決能力の低下



Deprivation of Stimulation Experiments(1960s, 1970s)

より制御された実験(Zubek, 1969: Suedfield, 1975)

実験の意図と実験室のアレンジを前もって説明されると、劇的効果はあらわれない。

個人差が大きい。

個人差の尺度:Sensation Seeking Scale(Zuckerman, 1979)

今日では、刺激を減らした状況下は、ときどき治療目的で(短時間)使用される。



Optimum Arousal Theory(Hebb, 1955: Berlyne, 1960)

今日最も受け入れられている理論的説明:

・生物は最適な覚醒レベル(個人によって異なる)を維持しようと努める。このレベルでの行動が最も効果的であるため。覚醒レベルがここから大きく逸脱すると、バランスを回復するための行動が開始される。




・覚醒レベルの決定要因は以下:

内的欲求、衝動、動機(例:空腹)

インセンティブとして知られる外的刺激および要因(例:ノイズ)


・覚醒レベルが低いと退屈が生じ、それが探索のきっかけとなる。


・覚醒レベルが高すぎると不安が生じ、離脱症状を引き起こす。



What is stress?

定義:刺激に対する不特定反応


常にネガティブかというと、そうではない。

Eustress(快ストレス)は実はパフォーマンスと集中を強める。

しかし、持続ストレスは慢性になる可能性があり、我々のエネルギーを垂れ流しさせ、様々な肉体的・精神的症状が現れる。



Why is stress the problem?

慢性ストレスは精神病の前兆である。

自己規制(self-regulation)が、精根尽きるまで機能する。その後、自分が自分や他者へしていることの制御を失う。


燃え尽き症候群のサイン:

肉体的、心理的、感情的レベルですべての精力が枯渇


段階:

・肉体エネルギーが減少

 → 疲労感、睡眠障害、免疫低下、頭痛の持続と倦怠感

・感情エネルギーが減少

 → 無気力感、イライラ感、何事にも飛びつく、皮肉、冷笑、友達家族を避ける

・精神エネルギーが減少

 → 認知・記憶機能、集中、パフォーマンスなどの減退



What can be done?

何かがおかしいことに気づくことが前提。そしてそのことを口に出す。

Change of mindset

自分の気持ち次第で良い状況も悪い状況も、自分がつくることができる。

意識による実践が脳のそれを上回り、適応的対処、弾性力のある抵抗を生む。

Perspective

長期的視点の目標に集中する。

Reframing

All or nothing の思考の代わりに、実際に起こっていることに集中する。


例:

何もうまくいったためしがない。

の代わりに、

今回はうまくいなかったが、次の機会にはうまくやろう。

他の人たちだっていつもうまくいくわけじゃない。

Control

自分が制御可能なことについて考えるようにする。

(できないことは受け入れる)

例:

パンデミックの最中、私にできることは手を洗う、マスクをつける、人混みを避ける

弾性力を持つようになる。



Resilience

American Psychological Association による定義:

特に精神的、感情的、行動の柔軟性と外的・内的要求への調整など、人生経験への挑戦や困難へうまく順応した結果や過程が弾性力(Resilience)。


どんな兵士が拷問に最も耐性があるか。

Pessimistic:悪い結果を想定し、物事はうまくいなかいだろうと思う。そして解決策より潜在的問題へ集中する。

Realistic optimistic:挑戦や限界を認めながら、良い見通しを維持する。

Optimistic:良い結果を想定し、物事は解決すると信じる。障害よりも機会に集中。



Becoming resilient by recharging our batteries

Conscious recharge

意識の栄養とうるおい補給、意識的動き、意識の休憩


Enhancing emotional stability

自己認識、自己監視

他者からの影響の理解

「今ここ」に存在すること(マインドフルネス)


Nurturing social relationships

共感の実践

他者との思考と感情の共有

周囲の人に気づく(誰が助けを必要としているか)


Maintaining a positive emotional state

自分のやることがありがたいことに成り得ると認識する

自己慈愛(self-compassion)


Promote growth mindset:(not fixed)

根本的能力、知能、才能などは変化可能か、固定されたものか?


Expanding the comfort zone

困難な状況や経験を学習機会と捉える。「Step out of your comfort zone」しかし panic zone は避ける。



Burnout vs. Depression vs. Sadness

燃え尽き症候群とは、職場でのストレス原因への反応として経験されたもののみ。

いっぽうで、鬱状態はどこにでもあり、労働現場特有ではない。

(Maslach et al., 2001: Schaufeli et al., 2009)

鬱はしばしば悲しみと混同されるにも関わらず、まったく違う現象を実際には持つ。


悲しみは、特有の人生状況から自然に発生するのが感情。

鬱は病気で、症状は少なくとも2週間は継続する。


鬱の場合、特定の認識的、行動的、感情的、身体性、社会性症状が現れる。



Empathy vs. Sympathy(Brené Brown)

オリジナル

日本語字幕あり




How emotions and motivation influence our behaviour?


Heuristic-systematic model(Chaiken, 1980)


人が体系的かつ思慮深い処理に取り組むのは、以下の時のみである。

・十分に動機付けされている

 正確でいる重要性、他者との関係の重要性、自己関連性の重要性


・そうする能力(容量)を持っている

 処理する能力、集中する機会



How moods and emotions influence persuasive processing

感情は能力に影響を与える

なぜなら、ほとんどすべての感情は何らかの生理的覚醒を伴うからである。覚醒と体系的な処理は曲線的に関連している。


・覚醒が低レベルから中レベルへと増加すると、説得的な訴えに対する考慮も、表面的なレベルから体系的な処理の最適なレベルへと増加。

・覚醒レベルが上昇し続けると、広範な処理に必要な資源はますます少なくなる。表面的な処理は可能性があるが、体系的な処理はもはや不可能。

・最後に、覚醒レベルが極端になると、処理は全く不可能になる。


中程度の感情と比較し、極端な感情、例えば恐怖と警戒、多幸感と幸福感、悲嘆と悲しみ、激怒と苛立ちなどは、説得力のある情報を注意深く処理する能力を低下・妨げる

極度の恐怖や盲目的な激怒を経験すると、特定の態度の対象の長所と短所について注意深く考える能力がほとんど残らなくなる。



感情は動機付けに影響を与えるため、説得的な処理を促進したり阻害したりする可能性がある。


情動情報モデルによれば、ポジティブな感情は説得的なメッセージの処理を弱めネガティブな感情はそれを増幅させる。

幸福、誇り、喜びといったポジティブな感情は、それ以上の処理を必要としない良好な環境を示唆する一方、悲しみ、怒り、恐怖といったネガティブな感情は、何かが間違っていること、そして状況がそれ以上の処理を必要としていることを伝える。



感情に伴う確実性や制御の知覚の質も、感情の重要な動機づけ要因となり得る。

この見解によれば、確実性の感情を感じている人は説得的な訴えを表面的に扱うのに対し、不確実性の感情を感じている人は体系的に扱う。幸福と驚きは、自信や確信を伴うかどうか(幸福は伴うが、驚きは伴わない)という点で異なり、怒り(確実性の感情)と恐怖(不確実性の感情)も同様である。



説得的処理と怒りのような感情については、否定的(処理を増大させる)と確実性(処理を減少させる)の両面があり、証拠は複雑である。

怒りは表面的な処理を誘発し、怒っている人を情報源の専門知識や信頼性といったヒューリスティックな手がかりの影響を受けやすくすることもある一方で、体系的な処理を引き起こすこともある。



感情は、その「快楽的(hedonic)」価値(それがどれだけ気分を良くするか悪くするか)によって、主要な動機付け要因となる。

気分が良い人は、その良い気分を邪魔されるものを一切望まないかもしれない。一方、気分が悪い人は、悪い感情を良い感情に置き換えるために、できることは何でもしたいかもしれない。


このように、肯定的な感情も否定的な感情も、特定の状況における動機づけや能力への影響に応じて、説得力を高めたり阻害したりする可能性がある。気分が動機づけや能力のいずれかを低下させる場合、説得力は表面的なプロセスに依存する可能性が高くなり、体系的な処理への依存は低くなる。



Fear - inducing health messages

恐怖は、心配を生み出す個人的に関連する脅威によって呼び起こされる。

例えば、不確かさや制御の欠落。

恐怖アピールが効果を発揮するには、習熟、つながり、あるいは「自分と自分のもの」への関心を喚起することで、モチベーションを高める必要がある


受け手が、脅威に晒された負の結果が自身に起ころうとしていると思うとき、人は関心を払い、処理し始める。

どうその脅威を取り除くかについての説明の再保証がメッセージに含まれる場合、人はその恐怖を減らすための提案に順応する。


強度的に恐怖が高まるにつれ機構的処理のような複雑な認知タスクに集中することはより一層難しくなる


もし恐怖が容量をなくさずに、動機を増加させれば、人にストレス原因の職場習慣を変えさせ、ワクチンを打ち、がん検診を受けるかもしれない。



Want - self vs. Should - self

Want-self は直近の欲求、好み、衝動に突き動かされる個人の一部について言及する。

それは短期的満足、快楽追及(pleasure-seeking)、直近の要求と必要性を満たすことに関連付けられる。

なりたい自分(want-self)によって突き動かされる行動は、いつも個人的欲求や現時点の渇望を満足させることに集中する。


Should-self は、長期的目標、価値観、責任、社会的展望によって導かれる個人の精神の一部を表す。

したいことではなく、すべきであると信じることに基づいて決断を下すことを含む。

なるべき自分(should-self)によって影響された行動は長期的目標、モラル基準、個人的成長と満足感への強い願望によって調整される。


Construal Level Theory(解釈レベル理論)は、出来事の一時的近接性は、それがどう機構的に構築されるかや、これらの世界の解釈の仕方の違いは want/should 紛争の根底にあるだろうと主張する。

遠い将来に起こることは高いレベルで解釈され、全体的、抽象的、目的重視の性質と関連付けられることを意味する。

一方、近い将来の出来事は低いレベルで解釈され、具体的、特定的、詳細に重点を置いた性質と関連付けられる。


長期的な should-self の集中は高い解釈レベルによって引き起こされる一方で、短期的 want-self の集中は低い解釈レベルによって引き起こされる。

 

Pizza or salad?

I WANT to eat pizza.

I SHOULD eat salad.


Construal Level Theory(解釈レベル理論)でサラダについて考える

レベル理論

サラダの高レベル解釈は、サラダが健康的だということと、長寿に貢献しそうであるこについて重点を置く。

低レベル解釈は、サラダがその味やお腹をすいた状態に保ちそうなことに重点を置く。


Decision based on ・・・

高レベル解釈 → I eat salad.

低レベル解釈 → I eat pizza.


Reminder:マシュマロテストから1週間



In a nutshell

・感情は生まれついてのものであるが、社会化の期間に、文化はそれらを分類し、さらに発展させる。

・フロー状態(flow state)の性質の基礎と過程。

・動機を説明する最も受け入れられる理論として最適な覚醒。

(覚醒の高低レベル)

・感情の影響と行動についての動機




この講義のあった日の前日、まったく眠れることができず、ただただ辛かったので、心理学のあとの講義が休校だったこともあり、心理学後半の講義は欠席し帰宅した。


そのため、上記の「マシュマロテストから1週間」は何のことが良くわからない。


しかし、哲学の授業もそうだったが、心理学も人生の営み方にためになる言葉が多い



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