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たまにはハンガリ―語について書いてみる。その7。
ハンガリー語の音は、日本人になじみない音節の並びが多い。
そのため、単純に言いにくいし、覚えにくい。
言いやすいものでも、単語どうしのならびによって音の連なりが新鮮なのものが多い。
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例えば、
Az az asztal az irodában van.(あの机はオフィスにある。)
アズ アズ アスタル アズ イロダーバン ヴァン
という感じに読めるが、日本語にはもともとヴァンの音はなく、バンとなってしまうので、「アズアズ バンバン」と言ってて何だか笑ってしまいそうだ。
また、アメリカ人は、
amerikai
となり、「アメリカイ」と読めるが、複数形になると、
amerikaiak
で、「アメリカイアク」と読む。
複数になって、なんだか悪いヤツになったように聞こえるのは私だけだろうか。
指示代名詞
英語の this / that にあたる単語と言えばわかりやすいだろうか。
ハンガリー語では、
ez / az (エズ / アズ)
となる。
英語と違うのは、 ez / az を使用すると、必ず定冠詞がつくことだ。
で、ちょっとややこしいのが、単語の最初が 子音 / 母音 で始まるかによって、定冠詞は a / az となる。
冒頭のアズアズバンバンの文、
Az az asztal
は、最初が指示代名詞の Az 、2つめの az は定冠詞ということだ。
※ asztal は母音から始まるので定冠詞は az となる。
ちなみに、不定冠詞は egy(エジ)といい、いつか説明したいと思うが、これは数字の1(egy:エッジ)と同じつづりとなり、これまたややこしい。(発音は違う)
正直、私自身、文章の中で egy が出てきたときに、「1つ」の意味なのか「不定冠詞」なのかよくわからない。そのため、不定冠詞の説明はいまのところ後回しにしている。
そして、指示代名詞の az と、定冠詞の az も見分けが最初難しい。
Az irodában vagyok.
irodában vagyok は「私はオフィスにいます」と訳せるが、最初の Az は定冠詞だろうか、指示代名詞だろうか。
この場合は定冠詞である。
「あのオフィスに」と言いたいなら Az az irodában となるはずである。
なので、アズアズとリズミカルに言ってるうちに違和感がなくなり覚えられる。
Ez ez と「エズエズ」となることはないのでご注意を。
話がそれたが、ez / az は近い方が ez、遠い方が azと英語の this / that と同じイメージで使用すれば、特に困らないだろう。
Ez a ház.(これは家です:エズ ア ハーズ)
Az az étterem.(あれはレストランです:アズ アズ イーテレム)
※ 聞いて声に出し、リズミカルに覚えよう。
ちなみに以前にも触れているが、「あれはレストランです」つまり「AはBです」のかたちは、単語を並べるだけで動詞は不要なので上記のかたちになっている。
-ban については以前触れた。
否定文
これまたややこしいので、いつもの彼に登場してもらい、順番に整理してみる。
1人称の例:
Kentaró vagyok.(私はケンタローです)
Nem vagyok Kentaró.(私はケンタローではありません:ネム バジョク ケンタロー)
2人称の例:
Az irodában vagy.(あなたはオフィスにいる:アズ イロダーバン ヴァジ)
Nem vagy az irodában.(あなたはオフィスにいない)
3人称の例:
Kentaró orvos.(ケンタローは医師です:ケンタロー オルヴォシュ)
Kentaró nem orvos.(ケンタローは医師ではありません)
Van kávé.(コーヒーがある:ヴァン カーヴィー)
Nincs kávé.(コーヒーがない:ニンチ カーヴィー)
まず1人称の例。
否定のために nem を追加すると、語順が変わる。
2人称の例も考え方は同じで、否定 nem は動詞の直前に置き、語順が先になる。
Nem vagyok Kentaró.(ケンタローではありません)
Nem vagy az irodában.(あなたはオフィスにいない)
3人称は2例ある。
ひとつめは「AはBである」の文を否定した場合だ。
動詞がないので、否定したい名詞の直前に否定 nem を追加する。
Kentaró nem orvos.(ケンタローは医師ではありません)
そしてコーヒーの例。
3人称の存在動詞 van(1人称 - 2人称 - 3人称 = vagyok - vagy - van)を否定する場合は、否定存在動詞 nincs となる。
Nincs kávé.(コーヒーがない)
ここが、英語とは違うので、最初しっくりこない。慣れが重要である。
ちなみに、複数形もあるが、ここでは触れない。
では、疑問文に対して否定の回答をするときはどうなるか。
Kentaró vagy?(あなたはケンタローですか)
Nem, nem vagyok Kentaró.(いいえ、私はケンタローではありません)
Kentaró orvos?(ケンタローは医師ですか)
Nem, nem orvos.(いいえ、彼は医師ではありません)
Van kávé?(コーヒーはありますか)
Nem, nincs kávé.(いいえ、コーヒーはありません)
英語だと、No + not となるところが、Nem + nem または Nem + nincs となる。
Feladat
以下の文を否定文にしてみよう。
Japán vagyok.(私は日本人です)
Kentaró orvos.(ケンタローは医師です)
Kentaró az irodában van.(ケンタローはオフィスにいます)
否定語 Nem / nincs を入れてみよう。
Kentaró _____ Rumoi.(ケンタローは留萌出身ではない)
Daiszuke _____ Szapporoban.(ダイスケは札幌にいない)
A családom _____ japán.(私の家族は日本人ではない)
Akihiro _____ itt.(アキヒロはここにいない)
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