私が語学留学先にオーストラリアを選んだのは、ケンブリッジ英検のコースがあること、日本との時差が小さいこと、そして女子サッカーW杯の開催国だったことだ。
あわよくば、なでしこジャパンを生で応援したいと目論んでいたが、組み合わせ抽選会の結果、決勝まで進まない限り、日本代表の試合はすべて共同開催国のニュージーランドが会場だった。
さすがに西オーストラリアからニュージランドは、お金的にも、時間的にもキツイ。
結局、Optus Sportというオーストラリアのライブストリーミングサービスを契約して、なでしこジャパンを応援した。
オーストラリアのサッカー人気
オーストラリアは男子・女子通じて、サッカーはそこまでプロスポーツとしての人気と地位を確立できていない。
オーストラリア出身のサム・カーは世界的スーパースターだが、イングランドのWSL(Women's Super League)でプレーしている。
オーストラリア国内トップリーグは12チームで、まだまだ小さな規模だ。
クリケットやオーストラリアンフットボール(豪州特有のスポーツ)、ラグビーといった方が俄然人気だ。
そのため、街の雰囲気からは、今回のW杯を起爆剤にして人気を稼ぎたい、という意気込みを感じた。
写真:マチルダズが勝ち上がったため、パブリックビューイングも役割を十分に果たした
実際、ベスト4まで勝ち上がったため、W杯を気にもとめなかった層が、結果くらいは気にするような変化はあった。これには正直びっくりした。
ホームの雰囲気により、実力以上のプレーが出ている感じだった。
出し切った後のラウンド4ではイングランドにあっけなく敗れた。 (ただしサム・カーのゴールだけはすごかった)
さらなる人気を掘り起こす大事な機会になる自国開催のW杯で、サム・カーがケガで出遅れたことは、オーストラリアにとって非常に残念だった。
しかしチームの実力からすると、4位の結果は十分だったといえる。
ところで、なでしこジャパンのように、各国愛称を持っており、現地の実況やニュース記事はけっこう愛称を使用する。Nadeshikoも多用されていたので少し意外だった。
オーストラリア女子サッカー代表はマチルダズと呼ばれ、どうもメスのカンガルーの名前から来たようだが、歌が由来だとか所説あるようだ。
同じくW杯に出場していたジャマイカ女子チームはレゲエガールズ、南アフリカはバニャナバニャナという愛称だが、なんとも微笑ましい。
現地観戦
西オーストラリアでも、数試合予選が開催されたので、サッカーに全く興味のない台湾人とコロンビア人を誘って観戦した。
カードはコロンビアーモロッコ。
オーストラリアにはコロンビア人があふれており、会場はコロンビア人ばかりだった。
キックオフ前からお祭り騒ぎだ。
写真:会場となったPerth Rectangular Stadium
会場に入り、当然のように私たちの指定座席に座っていたコロンビア人に、丁重に席をゆずってもらい観戦した。モロッコの選手たちは試合終了後、みんなでスマホを食い入るように見つめ、ドイツが引き分けで終わった途端、大喜びだ。
こういった瞬間を見ると、スポーツっていいな、と改めて思う。
なでしこ
2019年はラウンド16敗退、2023年はラウンド8敗退。
まあそんないきなり強くはならないということだ。それになでしこには、新たな才能あふれる選手がいるので、次大会にも期待したい。
次は2024年の5月に開催国が決まる。もし欧州に決まるようなら、次こそなでしこを現地観戦したいと思う。
WSLについて
イングランドの女子サッカーリーグWSLには、2023年10月現在、日本人選手は、長谷川唯(マンシティ)、宮澤ひなた(マンU)、林穂乃香、清水梨紗、植木理子(以上ウエストハム)らが活躍している。
特に長谷川唯は、その活躍から既にリーグの顔の1人となっている。
ビッグマッチ以外は無料ライブストリーミングされており、The FA PLAYERというサイトに、アカウント登録するだけで視聴できる。ライブされなかった試合も、翌日にはフルマッチ、ハイライトと順に公開される。(実況は英語)
※2025年1月現在は、WSLでYouTubeチャンネルを持っており、そちらで中継される。
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