写真:寮のまわりには青い空、緑、工場、墓地
距離だけが問題
この寮は、大学の最寄りの駅 Fővám tér から M4 メトロに乗り、Keleti pályaudvar で M2 メトロへ乗り換える。そして M2 メトロ終点の Örs vesér tere で 168E バスに乗り換えて25分程度という場所にある。
写真:メトロマップ
大学から寮まで、合計で45分程度はかかってしまう。
ハンガリーに来て最初に住んだ寮なので、大学までの遠さや公共交通機関の使い方については特にいまさら言及しないが、寮自体の快適さは、2か所住んでみて、以下の点で現在のこの遠い寮の方が良い。
・洗面台が各部屋にある
・部屋・廊下・共用部が広い
・シャワー室・トイレが綺麗
・キッチンは電化、広い
・冷蔵庫は少しサイズが大きい
・周辺には何もないのでとても静か(飛行機の音が時折聞こえる)
しかし、寮の周りには何もないので、食料調達にはバスに乗る必要がある。
これが一番、また唯一のネックである。
前の寮は3人部屋とするには少し小さすぎる容積だったので、密集度が高かった。
窓を開けても風が流れないし、狭い中3人も寝てるので、どうしても起床時は部屋がむんむんとした状態となった。
いまは部屋が広くなり、窓を開ければ風の通りは以前より良いので、快適さは増した。
ただ私の部屋は6階建ての5階なので、もっと低いフロアであれば、気温の下がり方はもっと良かったのだが。
個人的には洗面台が部屋にあることで、手を洗いにとか、歯を磨きに、いちいち部屋を出る必要がないことがとても嬉しい。
あとは、前の寮はシャワールームがとても汚かったので、今は綺麗で水圧も申し分なく、最高である。
強いて言えば、洗濯機がグランドフロアに4台で、以前の寮と比べれば少々使い勝手が悪くなったことがネガティブ要素ではあるが、乾燥機も設置されているため、プラスマイナスゼロである。
空港へのアクセスの悪さ
これはジレンマである。
この寮からリスト空港までは車で20分もかからなく、かなり近い。
ブダペシュト中心部からは、ほとんどノンストップの空港バスでも30分はかかる。
写真:寮からはバスの乗り換えを駆使して空港へ
しかし、バスを2回乗り換え、最終的に200Eの空港行きのバスを捕まえるルートで行くとなると50分以上かかる。
しかも200Eは、チケット購入が必要な100E空港バスと違い、通常の公共交通機関のパスを持っていれば無料で利用できるため、客が多い傾向にある。
なので、荷物が多いと乗り換えは少しおっくうだ。
私が試したのは、まず寮の前のバス168Eを捕まえる。
写真:まず寮の前で大学と逆方向のバスを捕まえる:Kollégium
Baross utca でいったん下車。
付近は住宅街である。
停留所直前の交差点を曲がったところにあるバス停で 198 / 98 のいずれかに乗りかえ。
写真:日除けも何もないバス停なので昼は暑さがきつい:Melczer utca / Baross utca
Csévéző utca で下車し、交差点を渡る。
はす向かいの位置に200Eを捕まえられるバス停があるので、ちょびっと歩く。
あとは空港に着くまで、間違った場所で降りてしまわないことである。
写真:この横断歩道を渡るとすぐに停留所がある:Csévéző utca
空港により近い位置に暮らしているのに、公共交通機関だとブダペシュト中心部から空港に向かう時間の2倍近く時間を要してしまう。
街の中心部 Kálvin tér からバス1本で行く方が気楽だ。
夏休みの寮はガラガラ
寮に住んでいたハンガリー人は、当然夏休みだけの2か月の契約はせず、実家へ帰る。
留学生は帰国する人もいれば、このクーラーのない寮で夏休み中を過ごす人もいる。
この寮に戻った日、前期ハンガリー語の授業で一緒だったカンボジアの女の子にばったり会った。
夏休みどう過ごすか聞くと、彼女は帰らないらしい。
「でもすごい暑いでしょ」と聞くと、「もう慣れたわ」と笑っていた。
今思えば、そもそもカンボジア出身なので、暑さは何とも思ってないのかもしれない。
しかし6階建てのこの建物は閑散としている。
私のフロアは、3人部屋に3人で寝泊まりしている人はいない。
私も2人で住んでいる。
そして生徒が滞在している部屋より、ドアが閉まりっぱなしの部屋の方が多い。
なので、人口密度も低く、この点は快適である。
それにしても、バイトもしない、帰国もしない、旅行も行かない、そんな生徒は毎日このくそ暑い寮内で何をして過ごしているのだろうか。
現在のルームメイト
2ヵ月の契約延長を寮に申請する際、誰か一緒に住みたい人がいれば希望を提出することができる。(部屋割り状況によっては希望が通るとは限らない)
私はベトナム人のルームメイトに、夏の2ヵ月も一緒の部屋に申請しようと言われた。
別学部の日本人にこのシステムの話をすると、彼もその船に乗りたいということだったので、3人の名前で申請した。
しかしベトナム人は、母国から卒業セレモニーを見に来る家族の滞在費等を考えると、彼が広めのフラットを2ヵ月借り、そこに家族を招いた方が、総合で安いと判断し、そしてそんな都合の良い契約のフラットを奇跡的に見つけ、最終的に寮の申請はキャンセルした。
※彼はフェイスブックでそのフラットを見つけた。大学の講師とPhDというカップルの居住人が、夏休みの間は母国へ帰省するので、その空白期間を誰かに貸したい、というまさに Win - Win の案件。
そのため、私は寮に日本人2人で住むことになった。
私の新ルームメイトはコンピューター系学部の生徒で、私と同じく Stipendium Hungaricum の奨学金受給者である。
彼は先月まで新築の Gellért 寮に住んでいた幸せ者だが、ポーカー狂で、毎週のように午前様どころか朝帰りをする生活をしていた。
しかし、今はこの Tarkarét 寮に来てしまったので、「ポーカー会場が遠すぎる」と、通うのは諦めたようだ。
※ハンガリーでポーカー賭博は合法
その代わりに、オンラインでポーカーをやって気を紛らわせ、今は麻雀をすごい勢いで勉強している。
いま彼がパソコンに向かっている時はだいたいオンライン麻雀をやっている。
画面の向こうの相手は日本人だそうだが、これだけ時差のある時間帯に日本人がきっちりスタンバイしているのも妙な話だ。
現在の彼のルーティーンはだいたい、
起床 - 麻雀 - 移動 - 大学のジムで筋トレ - 移動 - オンラインポーカー - 麻雀 - 就寝
という感じで、合間には食事や YouTube を楽しんでいる。
私の唯一のルーティーンのランニングは、ドナウ川・スタジアム周りから、工場・墓地周りに変わってしまったので、とてもつまらないものになってしまった。
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