以前もドミトリーについて触れたが、今回突然部屋を移るよう指示があり、引っ越すことになった。
建物の真ん中に寂れたエレベータがあり、そこを中心に、左はF棟、右はL棟と、男女でなんとなくフロアが区別されている。
写真:建物の真ん中にある寂れたエレベータ
今回我々留学生のいる2階のF棟は閉鎖するから、L棟へ移ってもらうというのだ。
L棟は女性が現在住んでおり、女性はどこか別の階へ引っ越すことになる。
リノベ済みの区画への引っ越しとなったが、その代わり3人でシェア。
閉鎖するF棟はリノベでも始めるのか。
リノベ済みの部屋に初めて入ったが、どんなに違うかを理解した。
写真:移動先の部屋
写真::シャワー自体はF棟もリノベ済みだった
まったくとても不公平な環境に住まされていたものだ。
と考え始めた矢先、全くの別口でメールが来た。
Kinizsi Dormitoryに空きがあるけど、こちらに住居を変更したいかというオファーが直接来た。私のルームメイトには来ていないので、どういう基準で選ばれたか全く不明だが、一本釣りだ。
このドームは大学のすぐ隣だ。
通学時間の長さや、食料調達の大変さを考えると当然、即食いついたが、まず今のルームメイトも一緒に移れないかと返信した。
もうランニングやら、生活用品やら生活を共有しており、今ちょうど良い感じでルームシェアがまわり始めたと感じていたところだったからだ。
しかし返答は冷たいもので、「1人しか空きはない」とのこと。
ということは既に誰か住んでいるところへジャンプインするということだ。
ルームメイトは「移った方が良いよ」と言ってくれたが、「君はもう生活の一部になってるから、もう少し考えてみる」と伝えた。
しかし、メールの送り主もけっこうごり押しで、入寮のために1回寮を訪れてくれと。
そもそも1ヶ月経って、なぜこんな移動を強いられる事態が起こるのか。
想像するに、大学のEnrolment期限内に結局ビザが下りなかった不幸な生徒がいるため、埋まるはずの部屋が埋まらなく、今調整に走っているということだと思われる。
寮側からすると、遠くて不便な寮から移動させようと、良かれと思ってオファーを出してくれたのだろうが、考えるだけで、手続きや荷物を運ぶのがめんどくさい。
しかし結局のところ、移ることに決めた。
新しいドームは3人でシェアで、ルームメイトはカザフスタン人とベトナム人だ。
とても一度にすべての荷物は運べないので、何回かの週末に分けて全部を運ぶ。
そして嬉しいことに、ルームメイトの台湾人や友達の韓国人は、引っ越しの際、遠慮なく俺を使ってくれ!とお手伝いのオファーをくれる。
最初の荷物を持って行って、自分のスペースを掃除していた時、共有スペースでキルギスタン人に話しかけられた。ニューカマーかと。
そうだと伝えると、このナイスガイもまず手伝えることがないかをすごい聞いてくる。
まったく爪の垢を煎じて毎日飲みたい気分だ。
その後、日本人と伝えると、日本は行ってみたい国ベスト3の一つだと、興奮気味に色々聞いてきた。
本で読んだけど、日本人は働きすぎで死んでしまうのは本当なのか、とか。
とても良くあることだ、と答えておいた。
今思えば過労死のことを聞いていたのかもしれないが、自殺がそんなにめずらしいことじゃないことを伝えておいた。
彼の訪れたい国ベスト3、他の国はどこかと聞くと、フランスとアメリカだった。
このフロアはキルギスタン人だらけだ、とも教えられた。
その週末、学校帰りにPuskás Ferenc Stadionという駅でやたら人が降りるなぁと思ったら、なんとネーションズリーグのハンガリー対オランダの一戦の夜だった。
写真:ハンガリーカラーは赤
写真:奥にちらっと屋根が見えるのがスタジアム
広告

0 件のコメント:
コメントを投稿