本日 FCE を受験し、明日のスピーキングを残すのみとなった。
FCE が一区切りとなったので、私なりにケンブリッジ英検 FCE の魅力と概要、各技能の勉強法などを整理する。
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ケンブリッジ英検の魅力
まず第一に、何と言ってもそのユニークな出題形式が、私にとって一番の魅力だ。
Use of English の Part 2 は簡単な単語しか入らないのに、わからない、Part 3 も単語が与えられていても品詞が変わると書けない、なんてことがあるので、解答を思いついた時はとても楽しい。
Listening は一般のそれとは違い、さまざまなアクセントの話者たちが、通常の話し言葉そのままに語ってくれる。
しかもそれぞれの問題とも音声は2回ずつ流れるため、誤答に対して言い訳はできない。
Speaking は別の受験者とペアで受け、与えられたトピックに対して意見を言い合い、2人の掛け合いを評価するというところもユニークだ。
そして検定に合格すればその証明書は生涯有効だ。
また、4技能検定であればどの検定も同じだと思うが、試験に向けて勉強することは、ある程度緊張感を持って取り組め、モチベーション維持にもなる。
そして合格すればいっそうやる気になるし、不合格であれば悔しくて合格したくなる。
ケンブリッジ英検に合格することを目標に勉強していれば、結果的に英語の自力がついてくるし、サボれば簡単に英語力は落ちるということをテスト結果で明確に評価してもらえる。
個人的にはもっとケンブリッジ英検ファンが増えることを願っている。
検定料は高いが。
検定試験の評価構成
下記5技能で構成されており、各技能の得点結果を平均し全体評価とし、FCEの場合、その平均点が160以上でCEFR B2合格と判定される。
1.Reading(読解力)
2.Use of English(文法力)
3.Writing(作文力)
4.Listening(リスニング能力)
5.Speaking(会話能力)
つまり合否の全体評価の得点のうち、各技能 20% ずつ占めるということである。
そのため、1.Reading と2.Use of English で全体の40%を占める。
検定試験4技能のうち、1.Reading と2.Use of English は Reading 試験なので、
Reading:40%
Writing:20%
Listening:20%
Speaking:20%
となる。
読解力と文法力を重視しているのが特徴といえる。
各合計点は下記だが、各技能の点数を同じ土俵に合わせるための換算措置がある。
1.Reading:42点
2.Use of English:28点
3.Writing:40点
4.Listening:30点
5.Speaking:60点
換算後の最終評価は下のようにグラフでもらえる。
この例の場合、Use of English と Writing は Grade B の評価だが、他が残念すぎるので、全体平均168点で B2 を Grade C で合格となっている。
写真:実際合格した際に受け取った評価結果
各技能の配点詳細
Reading & Use of English
試験時間 75分 Reading 合計42点 Use of English 合計28点
Part 1:Reading 各1点 x 8問 選択問題
Part 2:U of E 各1点 x 8問 空欄補充
Part 3:U of E 各1点 x 8問 単語変換
Part 4:U of E 各2点 x 6問 キーワード変換
Part 5:Reading 各2点 x 6問 長文読解
Part 6:Reading 各2点 x 6問 文挿入
Part 7:Reading 各1点 x 10問 article選択問題
下グラフは Cambridge Assessment から公開されている各技能の得点に対するスコアへの換算をグラフに落としたもの。
※参考値
例えば Reading 得点が24点(横軸)であれば、最終スコアは160点(縦軸)ということ。
※本番のテストもこの割合に従うわけではない。
Writing
試験時間 80 分 各20点 合計40点
Part 1 必須問題 エッセイ140~190語
エッセイテーマに対して、盛り込まなければならない2つのトピックが与えられる。
さらに自分のアイディアを1つ追加した計3つの要素を含まなければならない。
Part 2~4 選択問題 report, review, article, emailなどから1つ選択 140~190語
下のグラフは Reading 同様、参考値。
200語を超えるてしまうとそれ以降は評価されないらしい。
Listening
試験時間 40 分程度 各1点 合計30点
Part 1:8問 選択問題
Part 2:10問 ディクテーション
Part 3:5問 選択問題
Part 4:7問 選択問題
Speaking
試験時間 15 分程度 2名同時(場合によっては3名)受験 合計60点
Part 1
個別に簡単な質問を2~3され、回答する。例:家族の誰に最も似ているか?
Part 2
それぞれ2枚の写真について比較を発言した後、質問に回答する。持ち時間は1分。またパートナーの回答時には関連質問をされ回答。30秒。
Part 3
1つのテーマと関連トピックを5つ与えられ、パートナーと議論。2分。5つのトピックで最も大事な1つ(もしくは2つ)を選び回答・議論。1分
Part 4
あるトピックに関して質問され、パートナーと議論。
試験会場のルール
試験会場には筆記用具とラベル等を外した透明のボトル(水)しか持ち込めないが、(腕時計もダメ)メカニカルのペンは一切だめだ、とカチカチ押すタイプのシャーペンもボールペンも受け入れられなかったのにはびっくりした。
過去に日本でFCE受けた時は全く問題なかったのだが。
結局、会場側がペンとえんぴつを貸してくれたが、私自身はハダカの消しごむひとつしか教室へ持ち込めなかった。
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