Reading は Part 1, 5, 6, 7が該当し、それぞれ8問、6問、6問、10問で、配点は Part 5, 6が各2点、他は各1点である。
特にPart 6は文挿入問題で、1つ入れ間違うと、複数誤答となる可能性があり、2点の倍数ずつ点数を失う可能性がある恐ろしいパートである。
合計で42点となるが、ほか技能と同様に得点処理をされ、160点がCEFR B2判定ラインとなる。例えば正解24点で160点、正解37点で180点というように。
得点の説明のソースはこちら。
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Part1 選択式穴埋め問題
150字前後の文章に空欄が8か所あり、4つの選択肢から解答を埋めていく形式である。
例えば、
A: unknown B: unclear C: uncertain D: unlikely
選択肢の意味だけ見ると、なんだか似ていてまぎわらしいものがならんでいる。
文脈・文法から選ぶ必要がある。
熟語を知っていれば即答というパターンは1問程度の印象だ。
さらにcollocationが頻出する。
achievementにふさわしいのはgreat, high, large, vastのどれ?
considerationにはtaking? giving?なんていう知識が問われる。
文法の理詰めで解答できるものもあるが、そうではなく、表現を知っているかいないかだけで決まってしまうものも多いため、どの問題集をどれだけやったからこんな成果が期待できる、というパートではない。
どれだけ多くの英文に触れてきているかを問われているパートだ。
FCEに取り組み始めて最初のうちは、半分も正答できないことも多いが、成果が出るには時間がかかるということを、心にとどめておくことが重要だ。
そのためテスト中はあまり時間をかけず、私は7~8分でちゃっちゃと通り過ぎるようにしていた。
知っているか知らないかで決まる問題は、知らない時点で、悩んでも正答は導き出せないので、適当に選択し、すぐに忘れて次に進む。
配点も1点なので、このパートに執着するよりはPart5, 6の2点問題に執着したほうがよっぽど効率が良い。
ただ、熟語の問題や文構造で選択できる問題は、点数をもぎ取れるように準備しておきたいパートである。
Part5 長文読解
小説や体験記の抜粋をテスト用に編集された長文が与えられ、おおむね各段落ごとに問題1つ。
4つの選択肢から解答する。
そのため、まず質問を精読し、1段落を読んで解答を選ぶ、を各段落繰り返す、という進行となる。
しかし選択肢が、かなりまぎらわしい上に、確実な記述が文中に見当たらない場合もあるため、全問正答はやはり難しい。
私の印象では、知らない単語の出現が最も多いパートでもある。単語の知識は多ければ多いほど良いが、FCEは下記の参考書の単語量で、私は乗り切った。
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このパートに関しても、公式ブックを辛抱強く繰り返し取り組むのが有効だと思う。
16回分やり通した後には、1回目のテストに戻っても、選択肢の詳細まで覚えてないであろうから、練習になる。
なんなら私の場合は2周目でも同じ誤答を何度も選択した。
また、英語力がついてくると、1回目に、余裕がなくて、気にもとめなかった表現に、2回目は気になったりして(3回目はさらに別のものに)、毎回新しい英語表現や熟語、コロケーションを学べて、違いが出てくるため、同じ問題でも繰り返し取り組むことには意味がある、と私は経験した。
ちなみにFCEコースの講師は、一字一句読まずに、スキムして、選択肢に関わるキーセンテンスを探して精読し、解答しなさい、と言っていたが、私はまったくその域に達していないので、頭からお尻まで物語を楽しみながら読んで解答している。
ストーリーと情景が思い浮かべられないと、なかなか英文が入ってこないからだ。
これは各々のレベルとスタイルがあると思うが、内容に興味を持って読もうとする姿勢はReadingで大事な要素だと思う。
Part6 文挿入
私の最も恐れるパートである。配点が2点のうえに、1か所誤答をしてしまうと芋づる式に間違う可能性がある。
Part5より短い長文に、空欄6か所に対して、選択肢が7文。選択肢の中に、1つ不要な文があまる構成となっている。
このパートは空欄の前後のと選択肢の文の繋がりを見つけることが必須だ。
itやthat、butやsuch asから、代名詞が指しているものが何か、何に対して否定しているか、何の具体例を述べているか、などを探しあて、判断し、空欄補充していく。
文挿入は日本の参考書にもたくさん見つけられるだろうから、とにかく挿入文との繋がりを見つけるテクニックを身につけることが重要だ。ちなみに私はいまだに苦手だ。
Part7 article選択
何と呼んで良いかわからないため、適当にarticle選択とした。
だいたい4~5名の100字前後のarticleが人数分与えられ、質問が10ある。
それぞれの質問は、Aさん~Dさんどなたのarticleについて述べてるでしょうか、と。
これは解答の根拠になる情報が必ずarticle内に見つけられるのだが、見逃してしまうような短文1つで判断が必要であったり、判断材料となる単語の意味を知らなかったり、そもそも問題文が理解できていなかったりということで、安定して8~10点取れるようになるには、たくさん練習が必要だ。
月並みだが、テストでは判断の根拠となったセンテンスは線を引くなり、丸で囲むなりすることは効果的だ。
一読ではすぐに解答を選べない問題があるだろうから、読み直しの時、少しでも、もう見る必要のないセンテンスをわかりやすくしておくためだ。
私にとっては大事な作業である。
Readingまとめ
レベルアップには時間が相当必要なセクションと考えておく必要がある。
知らない表現(言い回し)など、読んだ文章で出会ったものは積極的に吸収する。公式ブックを何度もやるだけでもかなり色々な表現に出会えるだろう。
また、過去に私が利用していた、Cambridge Assessment が運営していると思われる、Reading と Listening の無料の練習サイトはこちら。
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