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2024/12/22

セメスター1 振り返り③

写真:お馴染みの古い方の校舎

本日はルームメイトのカザフスタンの18歳に誘われセゲド市まで小旅行をしてきた。

もともとは秋休みに計画してくれたのに、私の体調不良でぶっちぎってしまった件だ。


この街はルーマニアとセルビアの国境近くで、ハンガリーの端っこの市だが、列車で2時間ちょっと。


写真:欧州っぽい!と思った列車内


人口16万人ほどだが、正直ブダペストと違いすぎて(小さな街過ぎて)びっくりした。

セゲド大学の医学部には日本人がけっこう多いそうだが、個人的にはこの街に暮らすのはとてもムリだと思った。


深く考えずブダペストを選んで良かった。



---------------------------------もくじ---------------------------------

Foundation of Sociology

English C1+

Early Modern and Modern World History

-------------------------------------------------------------------------



Foundation of Sociology


講義区分:必修
講義頻度:180分/週
講義時間:火曜13:40~15:10(レクチャー)
    :火曜19:10~20:40(セミナー)

講義形式:レクチャー&セミナー

割当単位:6単位

出席率:13/13回, 13/13回


ー テスト形式:筆記 ー
プレゼンテーション:19/20点
Class Participation:12/15点
Weekly Comments:14/15点
最終試験:33/50点

成績:4


この科目は、生徒が200人以上いる大講堂での週1の講義と、プレゼンを実施する40人ほどのセミナーとの組み合わせで構成されている。


最終週に筆記があったのだが、「テスト準備ができていない生徒はできるだけ出席しないで(教室に入りきらないので)」とのお達しがあったので、私は回避して、1月の試験に登録した。




宿題

この科目は毎週、Weekly Commentsという名の宿題がある。

例えば次回の講義テーマがグローバリゼーションであれば、その前の週にそのチャプターを読んで(30~40ページある)、オンラインプラットフォームのMoodleに、自分の200語程度のコメントを期限内にアップロードする必要がある。

コメント内容は、読み物の内容に深く関連づいた具体的な例を上げて説明するものだ。

最初の2週は生徒側は何を書いてよいか正直わからず、私も1/2点をくらった。


コメント例が講師側から示されてからは、明確にすべきことを理解できたので、2/2点を取れた。


それでも、毎週の読み物の内容をきちんと理解していないと、そもそも取り扱う具体例を考えられないので大変。(英語読解なので大変、という意味)


Weekly Commentsの目的は、各テーマに関して生徒の理解度を講師側が見たいがためのものなので、まあ良くできた宿題だ。


ただ講師1人で100人以上のコメントを毎週読むことになるので講師側も大変だ。


遠い寮に住んでいたこと、英語、スペイン語の選択科目が週間スケージュールを圧迫していた中で、リーディングの上にライティングが待っているこの宿題は、期限内に終わらすことが本当にきつかった。

リーディングスピードが遅いことも拍車をかけた。


しかし、Sociologyの読み物自体は非常に面白い内容であり、現代社会の様々な問題をマクロな視点で理解することができ、また相互関係なんかも見えてくる。


我々が新聞やテレビのニュースを見て「なんで?」と思うような事象は、だいたいたくさんの人に研究されている。


更に我々の世代にとっては、中高大で学んだ時代にはなかった近年の社会問題がまとめられているので、不明瞭な認識のままだった話題のものも、非常にクリアになった。



プレゼン

そして、プレゼンテーションは、その読み物の各チャプターがそのままテーマとなり、各チーム(ペアワーク)選択する形式だ。


各テーマにつき2チームしか認められないので、3チーム以上希望が重なると戦いだ。

私のチームも重複したので、面倒を避けるためペアと相談して空きのある別のテーマをさっさと選びなおした。


選択したテーマは「Global Inequality」。


このセミナーは、テーマに関連した社会問題を取り上げ、調査費用も潤沢にある前提で、想像上の調査計画を報告する、という内容である。

調査方法も、初週と2週目に講義があり、以下のマニュアルに沿ったものとしなければならない。


1.問題を定義する(トピックの決定)

2.関連文献(情報)の調査

3.問題に対して仮説をたてる

4.調査方法の選択

5.調査の実施

6.調査結果の精査・解釈

7.レポート


上記5以下は当然実施できないので、私の場合は「調査結果をグラフ化する予定です」と仮定のグラフを作成し、こうなった場合はこう解釈できます、というような説明で流した。


一番大変だったのは「1.トピックの決定」である。

私のパートナーは、トピックを決める前に、なんの脈略もなく「世界に散らばった高麗人」について突然スライドを作り出した。


そんなにやりたいなら、と思いできるだけ本人の意向に沿うように何とかそのテーマがトピックになるようにいろいろ考えたのだが、なんだかまた違うトピックを混ぜてくるものだから、プレゼン1週間に「こうするよ」と強制的にトピックを軌道修正した。



すると彼は大学を辞めた



結局どういう流れでトピックを選びなおしたか簡単にまとめると、


Global Inequality

冨と権力のアンバランス

世界の冨の1/3は米国が握る

多くの人が米国を目指す

移民はメキシコ国境からが最も多い

合法・不法移民の合計はメキシコ国籍が世界一


ということで、最終的に私のプレゼンは米国へのメキシコ移民の問題にしぼった。



最初は「世界の不均衡に起因するグローバルな人の移動」の線で、なんとか高麗人のテーマへつなげようと努力したが、何せパートナーが最後までプレゼンのインストラクションを理解してくれなかったので1週間前に「さすがにやばい」と思い、軌道修正した。


プレゼン当日は、私の前の発表者が時間をつかいすぎてしまい、私の出番になった時に質疑応答を含めて十分な時間は残されていなかった。

結果、私のプレゼン終了時は講義終了1分前で、つまりPM8:39で誰もが早く帰宅したい状況だったので、質疑応答がほぼなしに終わってしまったことは悲しかった。

仲良しのキルギスの生徒が1人質問してくれたことだけが救いだった。


パートナー無しに終わったが、結果は19/20点ということで、まあ良しとする。


ーー※2025/1/21追記

試験


1月に最終試験を受けたが、正直範囲が広すぎてしっかり準備できなかった。

何せテキストを読み進めればするほど、初期に読んだところを記憶し続けることができない。


結果33/50点だった。


むしろ、準備状況から鑑みるに、ラッキーくらいの結果だ。

テストは、5問言葉の定義を聞かれ、20問は4択、各2点の合計50点。しかし、この選択問題が非常にいやらしい設問が多く、あれ?どれだっけ?となるものが多かった。


定義を聞かれる問題も、範囲が広すぎて、出題された5問は準備できていないものばかりだった。雰囲気で何か書いたので、いくらか部分点をもらえたと確信している。合計点が実際の手ごたえより良かったので。

ーー



English C1+


講義区分:選択
講義頻度:180分/週
講義時間:月曜13:40~15:10
    :水曜13:40~15:10

講義形式:セミナー

割当単位:3単位

出席率:22/23回


ー 最終テストなし ー
小テスト1:28/30点
小テスト2:18/18点
エッセイ:5/5点
プレゼンテーション1:開示無し
プレゼンテーション2:開示無し
Class Participation:開示無し

成績:5


欠席の1回は水・木と2日間、朝から吐いてどうしようもなかったうちの1日である。



小テスト

この選択科目の英語はInternational Relations Englishと名付けられており、テーマが明確な講義であり、新しく覚える必要のある単語はほとんどこのテーマに必須の英単語なので、それらを覚えなければいけない機会を与えられたという点では良かった。

小テストは単語の定義を回答する、またはその逆:例 ceasefireの定義とは)



エッセイ

エッセイは、いくつかテーマが与えられるので、1つ選択し時間内に書き上げる。


選んだテーマは

To what extent is a nuclear free world a pipedream?


理想は核根絶が私の思いではあるが、ここは大人な現実路線の意見でまとめてみた。

フィードバックは「冠詞の使い方に注意」とあった。だってわからないもの。


ただ、手書きのほか、自分のラップトップ使用も許可されたので、書くのが遅い私にとっては渡りに船だった。



プレゼン

自分の国に関連する国際ニュースを紹介する3分ほどのスモールプレゼンと、与えられた選択郡から選んだテーマについてのプレゼンを実施した。

記事紹介は、福島第一プラントの汚染(処理)水海洋放出と周辺国の反応だとかの記事を紹介した。


もう一方のプレゼン選択テーマは

What is the difference between imperialism and nationalism


正直、調べれば調べる程、終わりの見えないとても重いテーマだった。


こういった講義内容もあり、また週2の講義で、スペイン語クラス同様、宿題等も含め、必須科目を圧迫したことは否めない。


このクラスには2年生が何人かいたが、私も最初のセメスターは必修のみに集中して、選択は履修しない方がベターだったかな、と思っている。


小テストを受けたころは、まだ遠い寮に住んでいたので、バスの中で単語を覚えたり、高校生みたいなことをやってしのいでいた。

寮を変えるまで、スペイン語を捨てるまでは、割ける時間が不足して大変だった。


やはり、履修届けの時点での講義計画がとても重要である。



Early Modern and Modern World History


講義区分:必修
講義頻度:180分/週
講義時間:火曜15:30~17:00
    :水曜15:30~17:00

講義形式:レクチャー

割当単位:6単位

出席率:23/24回
エクストラ:0/1回

ー 最終テスト・筆記試験 ー
最終試験:点数は未開示

成績:5


ーー※2025/1/21追記

本日テストが終わり、その足でそのまま追記している。
本当にヤバイ科目だった。


テストの構成は Mandatory Readingとして与えられている本から3問、講義から3問。

ロングエッセイ1つとショートエッセイ2つの計3問回答すれば、本からでも講義からのテーマでも、自由に選ぶことのできる作文だ。


中心は15世紀から18世紀の歴史だが、講義がナポレオンまで行きつかなかったため、試験範囲はその前の時代までとされた。


ロングエッセイに関しては先にテーマが公表されており、講義から19題、本からはそれぞれのチャプターの題名がそれとなる。

ショートエッセイの問題は試験時に与えられる。


理想は、本・講義の両方ロングエッセイをしたため、試験中に複製することが理想だ。

しかし、私は講義の19題すら終わらなく、16題までしか準備できなかった。それに、エッセイを準備したって、それらをすべて覚えることはかなり難しい。


なぜなら、名前を覚えられないことが足をひぱっぱるからだ。

人の名前、都市の名前、戦いの名前、地域の名前、事件の名前、会議の名前など。


例えば、
カール5世シャルル8世チャールズ2世

それぞれ神聖ローマ皇帝フランス王イングランド王だ。

英語にすると、
Charles VCharles VIIICharles II

チャールズだらけだ。これでイベントと人物名を結びつけるのにかなり混乱した。

あとお妃にはマリアマリーマルガレットがやたらいる。
お茶々さまお市の方千姫などかぶらない名前にしていただけないか。



ルターの「宗教改革」Lutherの「Reformation」
日本語と英単語の意味が一致しない用語も散見し、これらも関連付けに苦労した。



枚挙にいとまがないので、これらの例だけにするが、英語で歴史を習得するには、私にとってはもっと長い時間が必要である。


おそろしいのが、次のセメスターも、ナポレオンからこの歴史が続くことだ。
現代まで進めばここまでつらい思いはしないと思うが。


結局、1/7は準備不足のまま挑み撃沈。

本日1/21にリテイクして、とりあえず成績は2でも3でもパスは最低限できたはずだ。





私の回答したエッセイのテーマは以下。


ロングエッセイ(60点)
 The balance of power.. Italian wars in the 15th and 16th centuries

ショートエッセイ(各20点)
 Cheng Ho(鄭和)
 Seven Years' War(7年戦争)


鄭和についての内容はかなり薄いが、3問とも回答して、エッセイとしてまとめたので、パスはするだろう。


本当、たいへんだった。


しかしながら必修である意味は深く理解した。


この科目をひと言に凝縮すると、「経済力と軍事力と宗教(キリスト教)」であった。

中世~近世~近代の流れの中で、列強と呼ばれる国はどんどん変遷していくのだが、その隆盛と衰退は、地政学的、外政的、内政的、そのほかもろもろの要素が複雑に絡み合いながらの結果だ(つまり偶然)。

しかし列強になるには経済力・軍事力のいずれも欠けてはいけない。


そしてキリスト教がいかにそれらに深く関わっているか。
プロテスタントとカトリックの成り立ちと相互関係が国家間の競争に強い影響を持つ。


国境はまだ曖昧で、戦争を繰り返す過程で結果として国家が成り立ち始め、統治体制も変化し、王政は打倒され、国民国家が現れ始める。


そしてこの列強の変遷は現在も続くし、また過去からつながっている。



欧州の成り立ちの歴史が、なぜイスラム、アジアとこんなにも違うのか、という観点から結果を紐解くことで、世界史への認識が変化したし、現在の世界のありさまの見方にも別のエッセンスが加わった。

現代に続く問題の根源となる歴史も学べてとても良かった。


徳川幕府なんかも出てきて、外から欧州と比べて見られる徳川や豊臣は新鮮だった。

ーー


ーー2025/1/28追記ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

本日成績を受領し、なんと評価5だった。
これには嬉しさ通り越してかなりびっくりした。

2はないだろうけど、まあ3かな?評価甘めだったらワンチャン4もあるかも。
くらいに考えていた。

やはりテスト準備がとっても大変なので、評価は甘めかもしれない



例えば回答した「鄭和」のショートエッセイに関しては、


彼は明王朝に征服された地方の出身
 ※実際は ”と言われている” の文言が追加要だが言い切ってしまった

その後、明王朝に雇われ、船で海外遠征(調査)を命じられ紅海まで行った
 ※実際はアフリカ大陸まで到達しておりキリンや象を持ち帰っている

インドの南方の都市を訪れたが、それはバスコダガマが訪れるより90年も前だった
 ※その都市はカリカットだが、試験中は英語名がわからなくごまかした

結局、最終的に明王朝は海外遠征や海外との貿易を禁止したので、欧州よりおよそ100年も先んじたにも関わらず、彼の遠征は欧州のバスコダガマの例とは違い、明社会への経済的享受をもたらさなかった。
 ※この欧州との比較は評価されただろう


というポイントについて書き上げた。

ショートエッセイとはいえ、誤りを含み、情報も不足しているので、この内容では少し弱い、と思っていた。

しかし、これがそれなりに評価されたなら、もっと多彩に要素を盛り込んだもう一つのショートエッセイ「7年戦争」はおそらく満点だ。


ロングエッセイについては、「イタリア戦争」は他の課題と比べると、そうシンプルなテーマではないため(すなわち書きにくいテーマ)、細かいミスを含みつつもしっかり書き上げたことで、相対的に評価されたのかもしれない。



評定レンジは以下のように公開されており、他の科目よりパスの基準が10点ほど低いが、Excellentの範囲に大きな違いはない。


評定レンジ
5:(85-100点) Excellent
4:(70-84点)   Good
3:(50-69点)   Satisfactory
2:(40-49点)   Pass →ほかの科目は51点以上からPass、50以下はFail
1:(0-39点)     Fail



私の回答は与えられたテーマに対して、歴史の大きな流れ、主に以下の3点を極力盛り込むようにしたが、今回受けた評価から判断するに、この辺が理解できているかが見て取れるエッセイになっていれば高評価が与えられると考えて良いだろう。


1.当時のバックグラウンド
  重要人物の関係、国家間の外交関係、地域の経済状況

2.大きなイベント
  1.によって何が起こった、誰が関わった、結果どうなった

3.歴史的意味と影響
  前後の歴史のつながり、経済状況の変化など


このポイントをふまえて、英語でエッセイを準備するにあたってかなりお世話になった世界史の窓というウェブサイトがある。

このサイトは出来事が簡潔にまとまっている上に、上記3要素もすべて含まれる。


さすがにオスマン帝国の攻撃を何度も跳ね返したフニャディ・ヤノシュ(ハンガリーの英雄)の細かい戦争までは網羅されていないように、そういった欧州の世界史特有のものは別に調べる必要があったが、そうは言っても、このサイトがなければエッセイの準備は難しかった。


講義の板書ノートもあるとはいえ、人物名やイベント名がほとんどで、歴史の流れや背景なんかは一切板書はなかったからだ。(講義中、大事なところを聞き取りノートに書く、ということがまだできないこともある)



高校生のとき世界史を専攻していたが、センター試験は選択問題だし、学校の定期試験で記述式問題があったとしても、せいぜい一言二言書いて終わりだ。


こうやってロングエッセイ形式で、ある地域に数十年で起こったことをアウトプットすれば、初めて自分の理解度がわかるし、また作成過程で、各エッセイの横の繋がりも見えてきて、知識としても定着させられた。

そのかわりとても大変だったが。


高校時代もこの方法で勉強すべきだった。(世界史の成績は悪かった)

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