本日はルームメイトのカザフスタンの18歳に誘われセゲド市まで小旅行をしてきた。
もともとは秋休みに計画してくれたのに、私の体調不良でぶっちぎってしまった件だ。
この街はルーマニアとセルビアの国境近くで、ハンガリーの端っこの市だが、列車で2時間ちょっと。
写真:欧州っぽい!と思った列車内
人口16万人ほどだが、正直ブダペストと違いすぎて(小さな街過ぎて)びっくりした。
セゲド大学の医学部には日本人がけっこう多いそうだが、個人的にはこの街に暮らすのはとてもムリだと思った。
深く考えずブダペストを選んで良かった。
---------------------------------もくじ---------------------------------
Foundation of Sociology
English C1+
Early Modern and Modern World History
-------------------------------------------------------------------------
Foundation of Sociology
講義形式:レクチャー&セミナー
割当単位:6単位
この科目は、生徒が200人以上いる大講堂での週1の講義と、プレゼンを実施する40人ほどのセミナーとの組み合わせで構成されている。
最終週に筆記があったのだが、「テスト準備ができていない生徒はできるだけ出席しないで(教室に入りきらないので)」とのお達しがあったので、私は回避して、1月の試験に登録した。
宿題
この科目は毎週、Weekly Commentsという名の宿題がある。
例えば次回の講義テーマがグローバリゼーションであれば、その前の週にそのチャプターを読んで(30~40ページある)、オンラインプラットフォームのMoodleに、自分の200語程度のコメントを期限内にアップロードする必要がある。
コメント内容は、読み物の内容に深く関連づいた具体的な例を上げて説明するものだ。
最初の2週は生徒側は何を書いてよいか正直わからず、私も1/2点をくらった。
コメント例が講師側から示されてからは、明確にすべきことを理解できたので、2/2点を取れた。
それでも、毎週の読み物の内容をきちんと理解していないと、そもそも取り扱う具体例を考えられないので大変。(英語読解なので大変、という意味)
Weekly Commentsの目的は、各テーマに関して生徒の理解度を講師側が見たいがためのものなので、まあ良くできた宿題だ。
ただ講師1人で100人以上のコメントを毎週読むことになるので講師側も大変だ。
遠い寮に住んでいたこと、英語、スペイン語の選択科目が週間スケージュールを圧迫していた中で、リーディングの上にライティングが待っているこの宿題は、期限内に終わらすことが本当にきつかった。
リーディングスピードが遅いことも拍車をかけた。
しかし、Sociologyの読み物自体は非常に面白い内容であり、現代社会の様々な問題をマクロな視点で理解することができ、また相互関係なんかも見えてくる。
我々が新聞やテレビのニュースを見て「なんで?」と思うような事象は、だいたいたくさんの人に研究されている。
更に我々の世代にとっては、中高大で学んだ時代にはなかった近年の社会問題がまとめられているので、不明瞭な認識のままだった話題のものも、非常にクリアになった。
プレゼン
そして、プレゼンテーションは、その読み物の各チャプターがそのままテーマとなり、各チーム(ペアワーク)選択する形式だ。
各テーマにつき2チームしか認められないので、3チーム以上希望が重なると戦いだ。
私のチームも重複したので、面倒を避けるためペアと相談して空きのある別のテーマをさっさと選びなおした。
選択したテーマは「Global Inequality」。
このセミナーは、テーマに関連した社会問題を取り上げ、調査費用も潤沢にある前提で、想像上の調査計画を報告する、という内容である。
調査方法も、初週と2週目に講義があり、以下のマニュアルに沿ったものとしなければならない。
1.問題を定義する(トピックの決定)
2.関連文献(情報)の調査
3.問題に対して仮説をたてる
4.調査方法の選択
5.調査の実施
6.調査結果の精査・解釈
7.レポート
上記5以下は当然実施できないので、私の場合は「調査結果をグラフ化する予定です」と仮定のグラフを作成し、こうなった場合はこう解釈できます、というような説明で流した。
一番大変だったのは「1.トピックの決定」である。
私のパートナーは、トピックを決める前に、なんの脈略もなく「世界に散らばった高麗人」について突然スライドを作り出した。
そんなにやりたいなら、と思いできるだけ本人の意向に沿うように何とかそのテーマがトピックになるようにいろいろ考えたのだが、なんだかまた違うトピックを混ぜてくるものだから、プレゼン1週間に「こうするよ」と強制的にトピックを軌道修正した。
すると彼は大学を辞めた。
結局どういう流れでトピックを選びなおしたか簡単にまとめると、
Global Inequality
↓
冨と権力のアンバランス
↓
世界の冨の1/3は米国が握る
↓
多くの人が米国を目指す
↓
移民はメキシコ国境からが最も多い
↓
合法・不法移民の合計はメキシコ国籍が世界一
ということで、最終的に私のプレゼンは米国へのメキシコ移民の問題にしぼった。
最初は「世界の不均衡に起因するグローバルな人の移動」の線で、なんとか高麗人のテーマへつなげようと努力したが、何せパートナーが最後までプレゼンのインストラクションを理解してくれなかったので1週間前に「さすがにやばい」と思い、軌道修正した。
プレゼン当日は、私の前の発表者が時間をつかいすぎてしまい、私の出番になった時に質疑応答を含めて十分な時間は残されていなかった。
結果、私のプレゼン終了時は講義終了1分前で、つまりPM8:39で誰もが早く帰宅したい状況だったので、質疑応答がほぼなしに終わってしまったことは悲しかった。
仲良しのキルギスの生徒が1人質問してくれたことだけが救いだった。
パートナー無しに終わったが、結果は19/20点ということで、まあ良しとする。
ーー※2025/1/21追記
試験
1月に最終試験を受けたが、正直範囲が広すぎてしっかり準備できなかった。
何せテキストを読み進めればするほど、初期に読んだところを記憶し続けることができない。
結果33/50点だった。
むしろ、準備状況から鑑みるに、ラッキーくらいの結果だ。
テストは、5問言葉の定義を聞かれ、20問は4択、各2点の合計50点。しかし、この選択問題が非常にいやらしい設問が多く、あれ?どれだっけ?となるものが多かった。
定義を聞かれる問題も、範囲が広すぎて、出題された5問は準備できていないものばかりだった。雰囲気で何か書いたので、いくらか部分点をもらえたと確信している。合計点が実際の手ごたえより良かったので。
ーー
English C1+
講義形式:セミナー
割当単位:3単位
欠席の1回は水・木と2日間、朝から吐いてどうしようもなかったうちの1日である。
小テスト
この選択科目の英語はInternational Relations Englishと名付けられており、テーマが明確な講義であり、新しく覚える必要のある単語はほとんどこのテーマに必須の英単語なので、それらを覚えなければいけない機会を与えられたという点では良かった。
(小テストは単語の定義を回答する、またはその逆:例 ceasefireの定義とは)
エッセイ
エッセイは、いくつかテーマが与えられるので、1つ選択し時間内に書き上げる。
選んだテーマは
「To what extent is a nuclear free world a pipedream?」
理想は核根絶が私の思いではあるが、ここは大人な現実路線の意見でまとめてみた。
フィードバックは「冠詞の使い方に注意」とあった。だってわからないもの。
ただ、手書きのほか、自分のラップトップ使用も許可されたので、書くのが遅い私にとっては渡りに船だった。
プレゼン
自分の国に関連する国際ニュースを紹介する3分ほどのスモールプレゼンと、与えられた選択郡から選んだテーマについてのプレゼンを実施した。
記事紹介は、福島第一プラントの汚染(処理)水海洋放出と周辺国の反応だとかの記事を紹介した。
もう一方のプレゼン選択テーマは
「What is the difference between imperialism and nationalism」
正直、調べれば調べる程、終わりの見えないとても重いテーマだった。
こういった講義内容もあり、また週2の講義で、スペイン語クラス同様、宿題等も含め、必須科目を圧迫したことは否めない。
このクラスには2年生が何人かいたが、私も最初のセメスターは必修のみに集中して、選択は履修しない方がベターだったかな、と思っている。
小テストを受けたころは、まだ遠い寮に住んでいたので、バスの中で単語を覚えたり、高校生みたいなことをやってしのいでいた。
寮を変えるまで、スペイン語を捨てるまでは、割ける時間が不足して大変だった。
やはり、履修届けの時点での講義計画がとても重要である。
Early Modern and Modern World History
講義形式:レクチャー
割当単位:6単位
![]() | 【世探704】詳説世界史 山川出版 文部科学省検定済教科書 高等学校 地理歴史科用 高校教科書 世界史探究 新品価格 |

0 件のコメント:
コメントを投稿