本サイトはアフィリエイト広告が含まれます.

広告

2024/12/18

セメスター1 振り返り②

写真:旧校舎ホール

※本文はアフィリエイト広告を含みます

18歳かそこらで日本から留学して、卒業までやり切ってしまうのは本当に尊敬する。


これは1セメスターやってみて率直に思った。


英語のエッセイを毎週書くのも簡単ではないし、書く前に30ページとかのリーディングがある。しかも他にもエッセイがあったりしたので、1週間では時間が足りない時があってきつかった。


他の学部にいる同じくScholarship生の日本人が、このセメスターでもう辞めようと思っている、と先日伝えてきた。

学部が違うので、学内で普段あまり会うことはないが、同志が減る感覚で少し寂しい。


そして授業で私がいつも一緒に座っていた韓国人とハンガリー人は最近大学を辞めた

(びっくりした)


このハンガリー人はある授業で私とペアでプレゼンをする予定だった。


火曜プレゼンなのに、その前の金曜の夜に

「大学を辞めるから火曜のプレゼンは本当にもうしたくない」

「でも君が本当にプレゼンしたくて、この先3年間この学部を続けて卒業したいというならプレゼンに行く」


というちょっと(後半の言動が)信じられない連絡が来た。

当然断りの連絡を入れた


彼は社会人経験のある28歳だが、そんな彼もドロップアウトだ。


韓国人の方はカナダの大学を休学し、徴兵、そして休学したままこちらの大学に入学してきた。

将来を見据えた時、この学問じゃないかな、という結論のようだ。

韓国に帰って、働くか、豪州の料理学校に入るか、休学の満期までカナダでバイトするか、いろいろ悩んでいるようだ。


というか聞くたびに違う答えが返ってくるので、私は彼の現状の思いをあまり気にしていない。さきのハンガリー人の方もそうだ。聞くたびに答えが変わる。


彼ら2人とも自分のプレゼンが予定されている日程の前から大学に来なくなった。

そういうわけで、プレゼンを含んだ科目の結果を記していこうと思う。



-----------もくじ----------

Research Methodology

Hungarian

Philosophy

---------------------------



Research Methodology


講義区分:必修
講義頻度:90分/週
講義時間:月曜8:00~9:30

講義形式:セミナー

割当単位:3単位

出席率:12/13回
エクストラ:0/1回

ー テスト無しー

評価方式:
プレゼンテーション:37/40点
Class Participation:5/10点
宿題(5週)
第1週:9.5/10点
第2週:8.5/10点
第3週:4/5点
第4週:8.5/10点
第5週:10/10点

成績:4

1回の欠席理由は、月曜の朝イチで、本当に起きたくない日が訪れたため。月曜の朝起きるはずのルームメイトも、その日たまたま起きなかったのも相まった。

エクストラは、プレゼンの日程の希望日書き込みが間に合わなかった生徒用に設けた臨時日で、出席は任意。


40人程度のクラス。100人以上いる同学部の生徒をいくつかの曜日で分けて開催される。



最終評価が4となってしまったのは明らかにClass Participation(出席率と発言)の評価がが低いからだ。

毎回出席しても地蔵のように座っていればこういう結果になる。



セミナー内容はというと、最初の1ヶ月半は講義に近い形式のセミナーで、将来論文を作成するうえでの必要となる知識の基本を学ぶ。


「参照」「引用」の記載の重要性と記載フォーマットのルール

テーマに関係する文献の探し方

使用すべき学術サイトの情報

参照したい情報源の信頼性の評価の仕方


情報リテラシーに関する教育とも言える。

上記を段階的に5週にわたって、講義と宿題に組み込まれており、各々取り組む。

6週以降は各回、5人ずつのプレゼンテーションだ。


プレゼンのテーマは国際関係であれば自由である。

宿題に取り組む過程でテーマを絞り込めるよう構成されている。


プレゼンの持ち時間は発表に10分。前後1分まで長短OK。

結構厳しく計測される。その後質疑応答。

質疑応答の最後に講師から、ストロングポイントと改善ポイントを言うようそれぞれ2人指名される。毎回5名のプレゼンなので。10名あたる。


   写真:実際のスライド(著作権上顔写真は削除)

「北朝鮮のNPT離脱とその後の朝鮮半島周辺地域への影響」


これが私のテーマである。



質疑応答では、

「北朝鮮が米国と外交関係を持ちたい理由は何か」

「北朝鮮が(経済など)オープンになる可能性はあると思うか」

「キム家系は3人も4人も奥さんがいるの」

「米国大統領がトランプになったら現状は何か変わると思うか」

などがあった。


強制発言である、プレゼンに対しての「ポジティブ・ネガティブポイント」では、当てられた生徒から「声が小さい」とご指摘あり。


講師からの総括も「声ちっさくて聞き取れんところがあった」とご指摘。


練習時はどうしても10分以内に納められなかったので、結構内容を削って10分にぎりぎり入るかなという感触で挑んだが、本番はやはり言うべきフレーズをぽつりぽつりと飛ばしていたようで、「残り2分」のコールは予定のページより進んでおり、恐らく10分消化せず終わった。


プレゼンは短かくても、長くても減点対象となるので、9分を越えていたことを祈っていたが、37/40点という評価点から、「声ちっさ」の減点のみで済んだということだろう。


スピーキング能力に劣るので、その分スライドの内容にはかなり気をつかった。「声が聞こえなくても内容を追えた」と褒められる(?)ことはあっても、スライド内容にネガティブな指摘はなかった。


しかし「NPT」(核不拡散)の正式名称「Non-Proliferation」をなぜか「North-Proliferation」と誤記しており、講師から最後に指摘された。ずいぶん恥ずかしいミスとしてしまったものだ。

「不拡散」が一番重要な条約なのに、「北に拡散」してるって。



毎回個性豊かなプレゼンを5人ずつ経験できるセミナーで、(内容がわかれば)面白かった。クジラについてプレゼンした生徒もいた(いいのか?)



宿題内容

第1週課題

 -客観的な科学は存在するか-

 「客観」が可能な科学分野があるか

 もしあるなら、「主観」と「客観」の境界はどこか


第2週課題

 -指示されたYouTube動画を見て-

 これは学術的情報源とみなせるか

※動画は学術情報やその筆者のインタビューをもとに構成されたニュース系動画

動画の製作元はどんな団体から資金を受けているか?というところまで議論の対象となる


第3週課題

 -リサーチトピックを決めて-

 オンラインの、学術的情報源、学術的でない情報源、その他の情報源をそれぞれひとつずつ列挙する


第4週課題

 -CRAAPメソッドの使い方-

 リサーチトピックに関して、CRAAPメソッドによる情報源を利用し、トピック概要を作成

※CRAAP:Currency, Relevancy, Authority, Accuracy, Purposeを見て妥当な情報源かを吟味する


第5週課題

 リサーチトピックに関して、参照情報をルール通りに付録し、エッセイ作成(のちのプレゼンの内容)


フォーマットはA4 Times New Roman 12pointと決められいる。

最初は「条約」に関することを書きたかったのだが、この宿題をこなす過程で、


「条約」

「核」と「条約」

「核不拡散条約」+「北朝鮮」


と、自然に先のプレゼン主題に絞り込まれていった。



Hungarian



講義区分:必修(Scholarship holderのみ)
講義頻度:180分/週
講義時間:火曜9:50~11:20
    :木曜9:50~11:20

講義形式:セミナー

割当単位:3単位

出席率:23/24回


ー テスト形式:筆記・オーラルー
小テスト1:90%
小テスト2:89%
小テスト3:100%
小テスト4:97%
オーラル:不明
その他:出席率、提出物などが考慮される

成績:5


1回の欠席は水・木と朝から吐いて欠席したうちの1日である。

生徒は17名で、みなScholarshipホルダーだ。
ウクライナ、ロシア、キルギスタン、パキスタン、タジキスタン、カザフスタン、モルドバ、ジョージア、カンボジア、ラオス、日本、と人数に対して多彩


初級ということもあり、進行は総じてスローペースだ。

ただ、セメスター2は大変らしい。

これは昨年講義を受けているルームメイトも言っていた。


文法が難しい、と。


講義全体像としては、スピーキング、特に実用性に比重がかかっている。

文法もやるが、小テストでどこどこの文法をだすよ、という具合に各自やらせ、授業中はできるだけスピーキングに費やす。

なので、授業だけ出てるだけではすぐにわからなくなるので注意が必要である。


最後のスピーキングテストはペアを組み、3つあるテーマのうちひとつを選択して、講師の前で会話をする。

私のパートナーは授業をよく欠席するジョージア出身の彼となった。


コの字型のテーブル配置で、入口側のテーブルのロシア人の隣に最初は座っていたのだが、そのうちみんな入口側に座る傾向が強くなって密度が上がったので、逆サイドの窓側へ座る席を変えた。

その時、そちらサイドはカンボジア人1人と、たまにくるジョージア人1人しか座っていなかった。

そういった経緯で、いつのまにかジョージアとペアという雰囲気になった。


彼はやる気がないので、最後のオーラルテストは当たって砕けろだった。

なにせ授業20分前に集合して初めて練習をするペアだ。


日本でテキストを買って予習したのと、途中でスペイン語のクラスを諦めたことが功を奏し、授業にそんなに遅れることもなく、無難に終えることができた。



Philosophy


講義区分:必修
講義頻度:90分/週
講義時間:火曜11:40~13:10

講義形式:セミナー(オンライン)

割当単位:3単位

出席率:13/13回


ー テスト形式:選択問題(オフライン)ー
最終試験:52/60点 (13/15問)
プレゼンテーション:40/40点
エクストラポイント:12/12点(各講義毎の3問1点の小テスト)

成績:5

評定レンジ
5:(88-100点) Excellent
4:(76-87点)   Good
3:(63-75点)   Satisfactory
2:(51-62点)   Pass
1:(0-50点)     Fail


授業

この授業は完全オンラインで、Moodleというオンラインプラットフォームに教材(講義ビデオ、教材pdf、関連ウェブサイト)がアップロードされているので、講義の前に自己学習を行う前提で組まれており、オンラインの講義時間はセミナーとして討議の場という建前だ。

出席は取らないし、小テストもMoodle上で、12月初旬までの期限でいつでも好きな時にアクセスできるので、230人以上いた出席者が物凄い勢いで減っていった科目だ。


      写真:出席者が4人しかいない
最後の方は、出席生徒が4人だった。

左の写真はオンライン講義中に資料のビデオを共有しているシーンだが、顔が写っているのが講師で、その下には私を含め4人しかいない。




哲学者の言葉なんて、日本語でも言ってることがわからないのに議論なんて・・・という感じだったが、歯を食いしばって全部出席した。

出席しても身になることがないかもしれないが、出席しなければ完全なゼロだ。

まぁわからないまま残るものも多かったが、小テストの消化、プレゼン作成やテスト前の資料見返しの過程で身になることも多かった気がする。



「Philosophy」、日本語では「哲学」の訳語が与えられるが、「哲学」という授業は、少なくとも理系に進むと、大学でも学ぶ機会はなかった。

知を愛するという語源のとおり、すべての学問はPhilosophyから始まる
数学、言語、歴史、科学、アート・・・エトセトラ。


「倫理」も哲学のひと分野で、はかない記憶をたどると、高校1年時に受けた「倫理」の授業で古代ギリシャの「哲学」を少し学んだ気がする。

定年間際の温厚なおじいさん先生だったためか、とても印象に残っている。


プレゼン

さて、この科目の課題、プレゼンテーションは

1.「自分の専門学部に関係する哲学のトピック」について
2.2分以内のプレゼンを音声付きで動画作成
3.哲学者の言葉の引用の仕方と引用文献の参照はルールに従うこと
4.Moodleへ期限内にアップロードすること

スライド内容:20点
引用・参照内容:20点


というものだった。
難しかったのが、「2分」という短さと「専門と哲学」を関連させるところだ。

結局、「ストイシズムとリーダーシップ」というタイトルで、クリントン元米大統領はストア派の本を毎年読む、これは大統領という難しい役職にどうのこうの・・・と3人ほどリーダーとストイックの関連をねじ込んだ。

ギリシア・ローマ-ストア派の哲人たち-セネカ、エピクテトス、マルクス・アウレリウス

新品価格
¥2,640から
(2025/2/18 00:52時点)


これはIELTSのリスニングでそんな内容がテーマだったことがあったので、エビデンスをサーチして作り上げた。

ローマの哲人 セネカの言葉 (講談社学術文庫)

新品価格
¥1,155から
(2025/2/18 00:54時点)


このテーマに行きつくまでと、各リーダーとストア派の関連していることのエビデンスを探すところ、哲学者の言葉の引用元の文献を探す作業が大変だった。


アップロード済みの課題は誰でも見ることができたので、最初何人か見てみたが、そもそもレギュレーションに沿っていないものが散見され、参考にするのをやめた。


最終試験

最終試験は選択式の15問で、そのほとんどは哲学者のことばが与えられて、4択から人物を選ぶものが多かった。

これは結構至難の技だった。
何を言っているかわからない偉人のことばを、(そもそも読めない名前もある)偉人の名前と関連付ける必要があるからだ。
13/15問という、2問しか誤答しなかったのは奇跡である。

HinduismやBuddhismも、ダルマ、カルマを絡めてテストに出た。
一番出て欲しくないところだったが、えいやーと回答して正解したようだ。
四苦八苦という言葉が仏教からきていることを知った。


Philosophyは人生のためになる

いくつか印象に残ったものを以下に紹介する。



1.AとBは同じ色である





壊れた鏡のように、写ったものをゆがんだ姿、間違った色、として理解するのが人間だ、というようなベーコンさんのお言葉の流れで上の絵が与えられた。

授業中、すぐにペイントで編集して、本当に同じ色か確かめてしまった。2回も。

超訳 ベーコン 未来をひらく言葉 エッセンシャル版 ディスカヴァークラシック文庫シリーズ

新品価格
¥1,188から
(2025/2/18 01:00時点)





2.How to live a happy life


感謝を表現しよう
楽観でいよう
考えすぎや世間との比較を避けよう
親切を行動で示そう
世間との関係を育もう
ストレス、困難やトラウマを制御しよう-対処の仕方を学ぼう
許すことを学ぼう
フローエクスペリエンスを増やそう
少しずつ人生の喜びを味わおう
自身の目標にコミットしよう
信仰やスピリチュアルを実践しよう
身体を気づかおうー瞑想、運動、幸せな人間を演じる
※フローエクスペリエンス:何かに没頭すること

(Sonja Lyubomirsky: The How of Happinessから私による意訳)


The How of Happiness: A New Approach to Getting the Life You Want (English Edition)

新品価格
¥1,600から
(2025/2/18 00:47時点)




年齢をそれなりに重ねると、どんな習慣が人生にプラスに働くか、ということに身をもって体験することで、無意識に理解してくることかもしれないが、研究者によってエビデンスと共に、選択された言葉はとても身に染みる。




3.哲学者のことば


"You can analyse the past, but you need to design the future."
Dr. Edward de Bono




これは若いときに行きつきたかったな、と思い抜粋した。
例を上げたらきりがないのでこの辺で。


人種、文化、宗教、言語が違えば意見も違う、なんて言うが、そもそも人間は真実だと信じて疑わない事柄、そうとしか見えない事柄ですら、個々人の解釈が入り込む、または最初から間違って捉えている、はたまた正しく見えていない、だから自分にいま見えていること、知ったこと、学んだことに対して、まだまだ鍛錬や熟慮が必要だということをPhilosophyは教えてくれる。

こんなことばかり人生をかけて考え抜いてきた暇な人たちの言葉は読み返すに値する。




こんな時代にあなたが出会うべき哲学者の言葉100

新品価格
¥1,650から
(2025/2/18 02:27時点)

0 件のコメント:

コメントを投稿

中国南方航空

 写真:「中国南方航空」の文字がちゃっちくて好き 今回のルートは広州で幅を利かせている 中国南方航空 を利用して、 ブダペシュト  →  広州  →  東京 89,850円 ナリ。(片道)

広告