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2024/11/10

ハンガリー語1

たまにはハンガリー語について書いてみる。

私は Stipendium Hungaricum というハンガリー政府奨学金を受給中なので、ハンガリー語の履修がマストで、週2で講義がある。

それ以外に日本で購入したテキストも自習に多用している。

大学では、スペイン語とハンガリー語を英語で学んでいて、効率の悪さをとても感じる。

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Hungarian(ハンガリー人)は英語の他称で、自称はMagyar(マジャール人)と言う。

ハンガリーという国名も他称で、自称はMagyarország(マジャールオルサーグ)だ。

※Országは国


周辺国のインド・ヨーロッパ語族とは似つかないウラル語族に属する言語で、わりと孤立している。フィンランド語と系統が近いそうだ。


欧州言語難易度マップ(黄色と赤の間がハンガリー)


難しさカテゴリIV*に分類されているが、日本語はVに分類されちゃうレベルだとか。

ただし、これは英語を母国語とする者から見ての難易度である。


個人的には、日本人がハンガリー語を学ぶのは英語より相性が良いと思う。

その逆は大変だと思うが。



で、ハンガリー語もアルファベットを使用するが、英語とは違ってくるので、顕著な違いをいくつか拾い上げておくと、


C「ツェー」 例:Cica(ツィツァ 訳:子ネコ)

J「イェー」 例:Jó(ィヨー 訳:良い)

Ly「エッイ」 例:Lyuk(ィユーク 訳:穴)

S「エシュ」 例:Sport(シュポルト 訳:スポーツ)

SZ「エッス」 例:Szendvics(センドヴィッチ 訳:サンドイッチ)


最初、これらは英語の発音知識が邪魔してしまうので、慣れが必要である。

個人的には「SZ」のつづりを英語の「S」の発音で読むのが、違和感たっぷりで、受け入れるのが少し大変だった。

他のアルファベットは英語の知識とヘボン式ルールを駆使すれば、雰囲気でだいたい読めたり、もしくは受け入れられる発音だ。

英語と最も違う点は、アルファベットの読みをマスターすれば、ほぼすべての単語を発音可能なことだ。英語のようにつづり次第で発音が幾通りもあるなんてことはない。


だが、大変なのは、日本語の音の並びではありえない音の並びがあるので、記憶に残りにくいし、発声しにくい


Találkozik

これは「会う」という動詞だが、「タラールコズィック」と発声する。

いっそタラーコなら日本語の並びに似ているので、言いやすいし、頭にある日本語と勝手に関連付けて覚えやすそうだが、「タラールコ」、と「ル」が入るといきなり馴染みがなくなる。



そして文法は、まず英語と違い日本語同様、主語を省略することが普通だ。

現在形だけでも動詞が1人称、2人称、3人称で活用するためだ。

複数を含めると6活用するので英語より多い。(英語は be / am / is / are の4活用)

つまり動詞の活用で主語が明らかなため、主語は言う必要がない。

(主語を強調したいときや疑問文では、言うことがある)


例えば、「私はケンタローです」「君はケンタローです」「彼はケンタローです」は、


1人称:Kentaró vagyok(ヴァジョク)

2人称:Kentaró vagy(ヴァジ)

3人称:Ő Kentaró (van)(ヴァン)


上記の例の場合、主語は不要で、この場合の3人称は主語を入れてbe動詞は割愛。

'gy'の発音は日本語の「ジ」とは違うが便宜上「ジ」としている。


「私は医者です」「君は医者です」「彼は医者です」でも、

1人称:Orvos vagyok(オルヴォシュ ヴァジョク)

2人称:Orvos vagy(オルヴォシュ ヴァジ)

3人称:Ő orvos(オルヴォシュ)


蛇足だが、「AはBです」という表現をする場合、例えば「ケンタローは医者です」

Kentaró orvos

となる。


次に、よくある自己紹介をしようとすると、


「私はケンタローです」「日本人です」「留萌出身ですが札幌に住んでいます」「医者です」「18歳です」

Kentaró vagyok. Japán vagyok. Rumoi vagyok, de Szapporoban élek. Orvos vagyok. 18 éves vagyok.


「~の出身」という場合、「i」を地名に付ける。

「札幌出身です」であれば「szapporoi vagyok」。

留萌はたまたまiで終わる地名なので、変化がない。


英語でいう「in」の役割が上記の「Szapporoban」の「-ban」で、名詞に付随してくる。

ここがハンガリー語の特徴と言える。


英語では複数形の時、名詞はその形を変化させるが、ハンガリー語では複数形のほか、上記のような前置詞に近い意味や、所有格の役割のものが、名詞にばんばん付随する。

また、形容詞も類似の変化をする。


この辺は個人的に、システマティックでおもしろい言語だと感じる。



また動詞「住んでいる」「él(イール)」は


1人称:élek

2人称:élsz

3人称:él


と複数形を含めると6活用(現在形)となる。


写真:なじみがなさすぎる音を覚えるのは難しい



文法もさることながら、ハンガリー語で苦労するのは、まったくなじみのない音と自分の単語知識を結び付けることである。


例えば、

「痛み止め」はハンガリー語で「fájdalomcsillapító」(ファイダロムチッラピートー)。




早く、英語ではなく、ハンガリー語で注文くらいはできるようになりたいものである。



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