1983年公開である。英名はMerry Christmas Mr. Lawrence。
幼少の頃、テーマ曲のオルゴールが家にあり、とても大好きで良く聞いていた。
その後、何歳の頃かは覚えていないが、テレビで初めてこの映画を見た時は良くわからなかった。
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それから幾度となく見ているが、今ではお気に入りの映画のひとつだ。
歳を重ねると、昔の映画を定期的に見たくなってしまう。何度見ていても。
突然映画を見たくなり、レンタルビデオショップに雪が降る中、意気揚々と行き、1泊2日の料金を支払い、次の日返しに行くのが面倒くさくてしょうがなくなるが、延滞料金が高いので、雪の中いやいや返却しに行く、ということはしなくて良い。
YouTubeにアクセスすれば、たった¥300でいますぐ視聴可能だ。
実際、昨年と今年、1回ずつYouTubeレンタルで視聴した。
まったく便利な世の中だ。
戦闘シーンがなく、ジャワの捕虜収容所という設定で、一風変わった戦争映画であるが、音楽、物語構成、人物設定、人間関係などあらゆる要素が魅力的だ。
原作は、南アフリカ生まれで、実際ローレンスという名前の人が書いた小説だ。
さきの大戦でインドネシアにて日本軍の俘虜となった経験をもとに執筆されている。
それを大島渚が気に入り映画化したそうな。
この小説をオーストラリアにいる時に、実際に購入して途中まで読んだが、英語力が無さ過ぎて、読むのが大変だったので、いまは放置状態だ。
しかし時の流れは残酷で、原作の著者ローレンス・ヴァン・デル・ポストはもちろんだが、監督をした大島渚は亡くなっているし、ジャックセリアス役のデヴィットボウイも他界し、ヨノイ大尉役、坂本龍一も鬼籍に入った。
昨年オーストラリアで見た「オッペンハイマー」という映画でアインシュタイン役を、ローレンス役であるトムコンティが演じていることに気づいたときは嬉しかった。
とはいっても、個人的に戦場のメリークリスマスは何と言ってもサウンドトラックだ。
それと反戦映画というところも良い。
テーマ曲の「戦場のメリークリスマス」は正直人生で一番好きかもしれない。
リンクの映画のオープニング映像も大好きだ。
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また「種をまく」も何とも言えない良さがある。
いずれも映画中で聞くとマッチしていて最高だ。
米国の評価サイトRotten Tomatoesでもトマトが腐っていない。
この映画のラストシーンは、わかっていてもいつもローレンスの最後のセリフに涙してしまう。
ヨノイ大尉のセリアスへのほとんど同性愛に近い異常な執着、ハラ軍曹とローレンスの真逆な立場にある人間のユニークな関係、この戦時描写、すべてが心にのこる。
セリアスの回想シーンもデビットボウイがそのまま演じていて、学生としては老け過ぎでしょ!とか、役者の演技がいまいちと感じてしまうシーンもあるが、描かれている人間関係(と音楽)すべてが、心に強く訴える。
賛否あるだろうが、ビートたけしの演技は最高だった。
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