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2023/02/07

社会人をやめての語学留学

私は大学卒業後、そのまま就職した企業で、わりと長く社会人を経験した。


いつか海外に、という思いはうっすらと入社当時から抱いていたが、若いころはそれを具現化するために何か行動をするということもなかった

海外駐在のことを経験者に尋ねてみたり、大手英会話教室の提示された金額の高さにひよって申込みをやめた、なんて程度。

それが、入社から10年過ぎたあたりからは、少しずつ具体的に先の人生を考えるようになったと思う。(多くの人はもっと前から考えるだろうが)


ちょっとしたきっかけで近所の英会話に通うようになり、それと前後して、会社の英語教育プログラムへの申込みを当時の上司に提案され、社内選考を経て、短期ではあったが、カナダの語学学校へ派遣されたのはターニングポイントになった。


  写真:海外に身を置くことは自分を見つめなおす良い機会

この先、「海外」というキーワードを人生へ取り込むには、どんな道があって、何を準備しなければいけないか。



そう考えた時「まなびなおし」が何よりも大前提になり、すぐに取り組まなければいけないという結論に至った。



この時点で、会社を辞めることも決めていたと思う。


「まなびなおし」第1号はまず英語と決めていたので、働きながらCAE合格を目指し、その間に退職後の「まなびなおし」のための貯蓄をしようと考えた。


しかし、甘かった。


FCEは合格すれども、毎回合格するのが精一杯で、とてもその先のCAEまで、当時の仕事を続けながら取り組むのは難しかった。


そしてその仕事もツラかった


計画を修正し、会社退職後は、最初に語学学習のための期間を設けることにした。

そしてだいたい辞める時期貯蓄目途付けをし、退職後どこの国に行こうか具体的に練り始めた


その後、色々あったが、予定より少し遅れて会社を辞めた。


計画なんてものは常に修正してなんぼのものだと思うし、自分の人生が終わるとき、振り返ったとしたら、こんな遅れは微々たるもの


会社を辞めて本当によかったし、いまは先のことを考えると楽しくてしょうがない。


最近になってリカレント教育という言葉が流行りだしたが、日本では制度側がまったく付いてこれていないと感じる。

欧州あたりではMature studentといって、社会人を経験した者が、退職して大学へ入り、学びなおしてキャリアチェンジするのは選択肢としてわりと一般的だ。


私の年齢はMatureを通り越している気がしないでもないが。


日本も、転職以外の選択肢として、社会人がまた大学へ行ったり、その他まなびなおしに、人生の途中に空白期間を過ごすことが一般的になれば、と思う。


そうなれば、年齢や経験の多様性をもった集団を形成する機会が増え、新卒なんて言葉もなくなり、人流も活発になり、社会がもっと元気になるのではなかろうか。

入社年度や年齢は、その人の構成要素を表す情報として不要となる。


日本は年齢など、なんでも一律に分けるシステムを好む。

ニュースに人が出る場合は、名前・年齢はセットだ。

従来の教育システムの階段を上がってきた人であれば、年齢からある程度対象の人をイメージできる前提ということだろう。


人は十人十色なのだから、年齢とイメージを一致させること自体奇妙だ。


昔あるサッカー選手が、

「ピッチには若い選手とそうでない選手がいるのではない」

「良い選手とそうでない選手がいるのだ」(つまり年齢は関係ない)

と言ったそうだが、まあ世の中も言葉通りである。



社会人を経た強み

今のクラスメイトは、社会人を経験した人もたくさんいるが、日本人に関しては、大学在学中や休学中、卒業後就職を選択せずギャップイヤーのようなかたちを取っているのが主だ。

彼らは、社会人として働いたことがないことに、あいまいな不安を抱え、なんだか悩んでいるようだ。


私からすれば、迷いながらもアクションを起こし、海外へ単身来る選択をしたというだけで、尊敬に値する。


何せ私は学生時代、本当に悩むことはなかったから。特に目的意識もなく、就職前に海外なんて思いもつかなかったし、最初に内定が出た会社に深く考えず入社を決めた。

本当にアホである。

ただ現在は社会人の経験のおかげで、強い目的意識を持って行動できるし、自身のマインドセットやオーガナイズが出来るようになり、自分の学生時代とは違う意味で、悩むことはなく、毎日を過ごせている。

学生時代からそれが出来ている友人も少数いたが、そんなのは一握りだ。

(と思いたい)



帰国が近づいてきたので、勉強も大事だけど、友人との最後の時間も優先したい、どちらが良いかな?


何時間くらい勉強しているの?勉強時間が一旦途切れると、再開するの難しくない?


というようなことを聞いてくる、ハタチちょっとの若者にとっては、色々な興味をそそるものが周りにあふれていて、悩みもつきないのだろう。

真面目なだけに。


その点社会人経験者は、仕事を辞めてまで学ぶことを選ぶ時点で、目的意識に強度があり、語学留学に来ても若者のようにはブレようがない。

また、ケンブリッジ英検についても、ライティングは社会経験が豊富な方が、アプローチの引き出しが多く、メリットかなと思う。

瞬発力や記憶力はまったくもって学生にはかなわないが。


まったくの個人的な見解になるが、第二言語を学ぶこと自体、それなりに大人になってからの方が理にかなっているし、面白いと思う。


例えば、英語にも丁寧な表現があるが、日本語の丁寧な言い回しは、社会人から経験するものがほとんどで、母語で実際にそういった経験をしないで英語のそれを学ぶより、経験してから学んだ方が、より使いやすいだろう。


私は、社会人こそ第二言語の学習を楽しめると思う。


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