アポスティーユ
欧州へ留学の際、募集要項にある高校の成績・卒業証明書の最終提出には、提出先の国によってはアポスティーユの確認がされた書類を必要とする。
簡潔に過程を説明すると、それら証明書を外務省へ送付し、スタンプを押して返送してもらったものを提出する。(外務省での作業は無料)
本来日本の公的書類を外国へ提出する場合、外務省が「これは日本の公的書類である」と証明し、提出先国の駐日大使館が「これは日本の公的書類である」と領事認証をもらって初めて提出先国へ受け取ってもらえるが、これは手間もお金もかかる。
アポスティーユはハーグ条約で決められた制度で、条約を締結した国の間で有効である。
私が出願したポーランド、ハンガリーと日本はハーグ条約を締結しているので、高校の証明書はアポスティーユの対象である。
しかしハンガリーに関しては、私が出願したブタペシュト・コルヴィヌス大学のHPの「よくある質問」のページに以下の記述がある。
As of 2023, Hungarian Law no longer requires international diplomas and transcripts to be formally legalised (e.g. Apostille or notarisation process).
この記述によると、少なくともこの大学の出願時にはアポスティーユは不要だ。
ただし、面接や試験を通った後、大学側による提出書類の正当性のチェックはあるようで、実施後にどんな指示があるかは現時点ではわからない。
だからこのアポスティーユ済みの原本を持ってハンガリーへ渡航するつもりだ。
※7月28日2024年追記:
ハンガリーは、ウェビナーで明確にアポスティーユ不要の指示があった
まずは外務省のHP、アポスティーユに関するページから、依頼書をダウンロードをして、必要事項を記入する。私はエクセルをダウンロードして、必要事項を打ち込み、印刷したものを使用した。
角2形封筒に、返送用レターパックライトを二つ折りにして入れ、外務省へ送付した。
しばらくして、外務省から電話をもらった。
「駐日ポーランド大使館は領事認証を行っているか」
との連絡だった。そのあと外務省のHPを再度確認すると、確かにページの下に注意書きでその点を送付前に確認のこと、と書かれていた。
私の場合、大学と大学院の成績・卒業証明書も送っていたので、次の2点を駐日ポーランド大使館へ確認をすることにした。
1.外務省のアポスティーユのあとに、駐日ポーランド大使館にて領事認証は必要か
2.公印確認を駐日ポーランド大使館にて実施しているか
※大学の証明書は、そもそもアポスティーユに当てはまらないので公印確認しかない
駐日ポーランド大使館へ電話をしたが、全く通じないのでメールをすると、しばらくして返答をもらえた。
上記1.に関しては、駐日ポーランド大使館での領事認証は不要で、2.の大学の証明書の公印確認は実施しており、1通¥4,690とのことで、7月からは料金の改定があるかもしれないとの回答だった。
大学の成績証明書だけで4枚もあるので、1通とは1枚のことか、とも確認したが、その場合は4枚つづりで1通ですとの回答だ。
それでも大学と大学院で4通x¥4,690=¥18,760だ。
しかし、このやりとりを行った週終わりには、Stipendium Hungaricum Scholarshipに選ばれた連絡を受けたので、この時点で自費のポーランド行きはなくなった。
ハンガリーの奨学金は、7月に発表の連絡を受けるとのことだったので、7月11日締め切りのポーランドの大学のenrolmentに間に合わすため、アポスティーユを進めていたが、不要となってしまった。
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