出願大学 結果
マルメ大学(スウェーデン):Waiting List
ヨーテボリ大学(スウェーデン):Waiting List
ワルシャワ大学(ポーランド):不合格
ヤギェウォ大学(ポーランド):合格
ブロツワフ大学(ポーランド):出願やめ
ブタペシュト・コルヴィヌス大学(ハンガリー):合格
セ-チェニ・イシュトヴァーン大学(ハンガリー):合格
ハンガリー政府奨学金 Stipendium Hungaricum:合格
入学を決めたハンガリーの大学の出願の備忘録を記す。
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もくじ
条件付き合格
とてもわかりやすい。
しかしハンガリーは「条件付き合格」(Conditional Acceptance)の連絡ばかりで、正直フラストレーションがたまった。
①奨学金制度から出願(~1月)
②Tempus Public Foundationによる書類審査(~2月)
→ノミネート
③出願大学による面接(4月)
→条件付き合格(Conditional Acceptance)
④Tempus Public Foundationによる奨学金最終審査(~6月)
→条件付き合格(Conditional Acceptance)
⑤大学によるRecognition Process(~7月)
そしてこの後、7月8日から順次レターが送信されるとアナウンスされていたが、
7月11日
大学の成績・卒業証明書の日本語バージョンを提出するよう連絡がある。(なぜ?)
→日本の大学へ即請求
7月17日
書類を受領した日の夜、Recognition Requestと共に、出願システムへアップロード。
7月19日
ブタペシュト・コルヴィヌス大学から「アクセスできるよ」と、Neptun(学生用プラットフォーム)のURL受領。(入学前になぜ?)
7月24日
駐日ハンガリー大使館から、「政府奨学生はvisa申請の予約をしなさい」という連絡を受ける。(visa申請に必要な入学許可証も住居の住所もまだないんですケド・・・)
Neptunシステムへのアクセスがbanされる。(あんたらが勝手に送り付けてきたのに・・・)
7月26日
ついにLetter of Offerを受領。
7月29日(7月29日2024年追記)
Letter of Awardを受領(Stipendium Hungaricum Scholarship)
奨学金審査に落選した場合は、ポーランドの大学へ進学するつもりだったため、Stipendium Hungaricumにawardedされてもなおconditionally acceptedなので、他の大学の出願は進めようか、止めようかとても迷った。
結局Recognition processの最中に、ヤギェウォ大学のenrolmentの期限が先に来てしまったため(海外保険の証明書がこの期限までに必要だった)、そこを諦めハンガリー1本に絞ったが「このRecognition processは万が一落ちることはあるの?ないの?」と心配だった。
だが、7月26日にやっとunconditional letterを受領し、正式に入学することが決まった。
大学寮への入居の申請が8月から始まるらしいが、確保できるか保証はできないそうだ。9月から授業が始まるというのに。
住所がないと、出国5週前までに長期滞在許可証を駐日ハンガリー大使館で申請することはできないので、現地入りしてから申請するの一択になりそうだ。
留学資金
留学に際して、唯一英語より大事なのが資金である。
留学を決意したらば、まずすることは、とにかく貯金だ。
私は会社を辞めて大学へ行きたいという思いが沸いたあと、まずは毎月出て行ってる固定費を見直した。
当時、携帯はJフォン時代からボ-ダフォンを経て、ソフトバンクを何も考えず、当たり前のようにずっと契約していたが、SIMフリーの時代に何をしているんだと、この時初めて学んだ。
当然もっと安いものに変えた。
写真:携帯電話の維持費は本当に無駄である
複数枚持っていた、年会費のかかるクレジットカードはやめ、当時から見ていなかったテレビは捨てて、NHKの支払いをやめた。
またスポーツが好きでDAZNを契約していたが、仕事が忙しすぎて、ほとんど見れていないのに気づき、これもやめた。
ユニセフのマンスリープログラムもやめた。
ただネトフリだけはやめなかった。
映画が好きだし安いし英語の字幕機能があったからだ。
当時、コロナ渦だったのは不幸中の幸いとでも言うか、プライベートで外に出る機会が全く無くなったため、貯金の加速という点では有効に働いた。
コロナをきっかけに会社関係の付き合いが皆無になったのも良かった。
退職と同時に車は売り払い、車の維持費がどんなに大きかったかに驚かされた。
無職になってからは主にオンラインジョブにお世話になった。
Clickworker、OneForma、appen、TELUSなどだ。
さすがにこれらを本職のようにすることはできないが、ある一定期間の、一時的な在宅アルバイトとしてはかなり理想に近い。
孤独に1日中パソコンの前はどうかなりそうになるので、外に出るバイトも併用した。
計算上、学部3年間の学費、生活費、住居費、保険費用、移動費を補えるだけはあったが、貯金が減っていくだけという生活を想像すると、相当精神的にキツイものがある。
これは一度でも会社を辞めた経験がある人は皆、持つ感覚ではないだろうか。
貯金額に関係なく。
何せ社会保険料という名の税金が、何もしてなくとも毎月ぱかぱか徴収されるからだ。
しかし幸運にも私は Stipendium Hungaricum Scholarship に出会え、合格もできた。
勉強している間、お金のプレシャーを感じるのは、かなりツラく、苦しい大学生活となるのは想像に難くなかったので、こんな私を選んでくれたハンガリーには恩を感じずにはいられない。
しかし、奨学金にせよ自費にせよ、資金はあればあるほど精神的に良い。
English Requirement
英語の出願資格への準備まで含めると、海外の大学への出願というのは本当に長いプロセスだ。
今思い返しても、私にとっては英語能力証明書の準備が一番高いハードルだった。
ケンブリッジ英検CAEに合格したのはスレスレだったし、本当にラッキーだ。
振り返って、難しいポイントを自分なりに考えてみると、大学出願を決意した時点で、英語の検定試験の必要レベルをいつまでに達成しなければいけないという、証明書取得までのデッドラインが決まってしまうことだ。
その与えらた期間が自分にとって十分な期間であるかどうかは、やってみないとわからないし、言語能力の向上は結局、不断の努力 × 十分な時間、つまり小さな向上の累積でしかあり得ないので、期間が限定されてしまうことはプレッシャーだ。
実際私自身、自分がイメージしていたような成長曲線では全くなかったので、焦った記憶がある。
そして期限に間に合わせることが出来なければ、次回の出願は1年後となってしまう。
写真:CAEは再度受けたら不合格の自信がある
結果的にハンガリーはFCEでも募集要項を満たしていたが、Stipendium Hungaricumを通して出願し、最初のノミネートが、提出書類から選考されることを考えれば、CAEに合格していて心底良かったと思う。
私のケースでは高校の成績証明書が得られないということもあり、他の書類で勝負するしかなかったこともある。
モチベーションレターや面接で英語力を見られるため、出願者全体を見渡した時、いずれにせよCEFR C1くらいは、選ばれる為には結局、必要条件に近いのではないか。
しかし、例えば日本の高校生がC1のcertificateを準備することを想像すると、これはかなり難しいであろうと思う。
高校を卒業して1年ギャップイヤーを設けて集中して勉強するなら話はまた別だが、普通の高校生活を送りながらC1取得はあまりに高いハードルだ。
ただし、日本人出願者の中だけで見れば、B2の上、IELTS6.5程度も取れれば、それなりに目立てるのではないか。
というのは、そもそもこの奨学金制度は日本人枠があるようなので、日本人の出願者の中で際立てれば、それで奨学生として認められる可能性はグッと上がるからだ。
(こちらのサイトに最大100名日本人枠があると記載がある)
昨今広く言われる、多様性の観点からも、ハンガリーの大学側としてはレアキャラの日本人をできれば取りたいのであろう。
私の場合は、在職中からケンブリッジ英検に取り組んではいたが、FCE取得が精一杯。
大学選び
学部は決まっていたので、大学をどこの国にするか、
・やりたい学問が盛ん
・学費
・リビングコスト
・学生寮の有無
・留学生の多さ
・街並み
などを勘案した。(利用したサイトは以前の記事にも書いた)
また、日本語で大学名を検索して日本語情報の少ない方を優先した節もある。
例えばハンガリーで意中の学部の評価が高いのはELTEかコルヴィヌスか、という2択のようだったので、(当然カリキュラム内容も勘案)、明らかにELTEの方が日本語の情報が多かったことも、逆にコルヴィヌスを選択することの後押しとなった。
国選びとしては、ハンガリーがEUで少し異質であることが興味を惹いた。
しかしながら、Stipendium Hungaricumが通らなければ、ポーランドのヤギェウォ大学への入学を決める予定だった。
大学の歴史が深いのと、カリキュラム内容がまさに私の欲するところだったこと、第三者機関による学部と大学の評価が高かったからだ。
面接の雰囲気がとても良かったことも印象に残っている。
しかし結果として、お金に関わる要素が勝り、ハンガリーを選択することになった。
世界中からの大学選ぶ場合は割り切って、資金・カリキュラムだけで選べば相当絞れるので、そこから自分にとって大事な要素を加えていけば良い。
Stipendium Hungaricum
振りかえると、とても長い選考プロセスだった。(詳細は以前の記事)
2023年12月
奨学金制度を通して出願することを決意
年末にモチベーションレターをこしらえる
2024年1月
卒業・成績証明書、英語能力証明書、
モチベーションレター、Medical certificateをアップロードし出願
2024年2月
この制度を通してコルヴィヌス大学に出願した約7,000人から、約1,300人がノミネート
2024年4月
大学によるオンライン面接や試験により約600人に絞られる
2024年6月
Tempus Public Foundationによる最終審査で約300人が奨学生に認められる
2024年7月
大学によるrecognition processを経て、unconditional letter受領
モチベーションレターの準備
どんな文章構成にしたかについては以前の記事に書いたが、モチベーションレターは、この選考プロセスにおいて、かなり重要だ。
ハンガリー政府奨学金の最初の関門、書類審査を通りノミネートされるには、今からアピールできるものはこのレターだけだからだ。
審査を実施するのはTempus Public Foundationという機関だが、高校や大学の成績表は今から変えることはできないし、準備した英語の証明書もこの時点の限界だ。
この機関による面接もないので、いかにモチベーションレターで、興味を持ってもらえる内容を送り込めるかが勝負だ。
これは人生経験が長い社会人の方がより書きやすいと思われる。少なくとも私が高校生だったころを想像すると、「いかに自分が出願者として相応しいか」なんて、全く書ける気がしない。
そして日本人にはモチベーションレターなんて、馴染みが無さ過ぎて単純に困る。
しかし結果として、レターを書く機会が得られ、非常に勉強になった。
面接の準備
選考プロセスに関するページを見れば、だいたいどこの大学も面接の目的や質問の例が書いてある。
・英語能力の確認
・この国、大学、学部を選んだ動機
この2点が基本だ。
面接のちょうど1か月前、近所で個人の英会話を探し、気さくなオーストラリア人に面接の練習をしてもらったが、適切な準備ができたと思う。
しかし見返すと、その英会話を始めるまで、語学学校のある講師に「毎日やりなさい」とスピーキングの弱い私へくれたアドバイスに愚直に従っていたからこそ、英会話にスムーズに入れたとも思う。
そのアドバイスは、シャドーウィングだ。
私は最初IELTSのPart2, 3, 4のオーディオで練習した。最初からうまくシャドーウィングはできないので、スクリプトを見ながらオーバラッピングをしては、シャドーウィングにチャレンジする、を繰り返した。
当然、口や舌も、上手に速く動かないので、これはもうほとんどスポーツの反復練習や筋トレに近い。
だからネイティブの様に口が動かないフレーズはそこだけ集中してやってみたりもした。
途中からはケンブリッジ英検FCEのPart4のオーディオでシャドーウィングした。
ケンブリッジ英検ファンなら誰しも知っていることだが、リスニングオーディオは鬼の速さだ。
これを上記の英会話を始めるまで約6ヶ月続けていたからこそ、面接の練習にスムーズに入れたのは間違いない。
加えて、長期間淡々と続けて初めてその効果とやる意義が理解できた気がする。そして今もこのトレーニングはほとんど日課みたいなものだ。
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ハンガリー語の準備
私の選んだ学部は、Stipendium Hungaricumに通った場合、第二外国語の選択科目はハンガリー語が必須となり、成績を落とすと、奨学金の給付が減額される。
奨学生のawardedの連絡を受けて、すぐにこの街にハンガリー人を探し、レッスンを始めた。
外務省のHPの記載、2022年12月在留外国人統計(政府統計)によれば、在日ハンガリー人は776名だそうで、手の届くところにハンガリー語を教えるハンガリーの方が見つかったのもラッキーだ。
その講師に選んでもらってテキストを購入した。
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B1レベルを網羅した内容となっており、ダウンローダブルオーディオも、もちろんついてくる。
数字の8は「ニョルツ」、犬は「クチャ」、機械は「ゲプ」、be動詞は6種類。
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