ーもくじーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ケンブリッジ英検FCEコース
現地でFCEコースを受ける利点
コースのレベルと鬼門
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ケンブリッジ英検FCEコース
オーストラリアに来て、ケンブリジッジ英検のFCEコースを受講しているが、まず予想外だったのが実際にFCEを受験する人がほぼいない、ということ。
FCEコースなのに。
この語学学校に入学する前は、FCE合格という同じ目標にむかって皆ピリっとしたムードで切磋琢磨できる、なんてイメージをしていたが、受験する気なしのメンバーの受講姿勢には、そこまで必死さは感じられない。
コース修了時のFCE受験申込みをしたのは、私のほかは日本人の若者1名。
なんとも寂しい限り。
FCEコースは一般英語クラスのように、いつでも出たり入ったりできることは出来ないクローズドコース。
入校日と修了日があらかじめ設定されている。
しかし、クラスメイトのほとんどは、ケンブリッジ英検のPETコース(FCEの下CEFR B1レベル)あがりのメンバーで、ほかに一般英語クラスからの移動組が数名。
FCEコースにいきなり入学してきたのは私一人。完全に転校生の気分。
お金と時間に余裕があれば、いきなりFCEコースではなく、一般英語クラスを1ヶ月程受けてからFCEコースへという日程にしたかった。
ホームステイではなく、1人暮らしを選択した場合、入国後は自生活を落ち着かせるのに2週間くらいはかかってしまうため、その序盤は講義に集中できる環境とは言い難く、入国後の序盤は生活基盤を整えることに注力すべきと思うからだ。
私の場合、学生寮の部屋のカードキーが無効になって、自分の部屋に入れなくなる、なんてことが何回も発生して、私生活で気をもむことが多かった。
ちなみにFCEコースに参加するにはレベルチェックのテストを受ける必要があり、授業についていけるか確認される。
私の場合、FCEは過去にパスしており、その合格証を提出することで、そのテストは免除となり、コース参加を認められた。
現地でFCEコースを受ける利点
授業は学校が用意したテキストと毎日配られるコピー資料で進められる。割合としては文法が多いが、4技能すべてに取り組む。
午前の講義が終わると、30分のランチブレイク後、毎日1時間のTest Practiceがあり、Use of English、Reading、Writing、Listening、Speakingを月~金日替わりで対策。
私としては、Writingを添削してもらえる、Speakingの模擬練習ができることは有意義。
しかし私にとってスピーキングは本当に難しい。毎日心折れそうになる。
というか折れる。
オーストラリアに来て、日常生活で使用する頻度が多くなろうとも、結局スピーキングも個別に訓練する時間を取らないと、上達は見込めない。
帰宅後そういった練習時間を取るが、言い換えると、家で1人で練習ということは、日本でできるということだ。
利点を挙げるとしたら、モチベーション維持が圧倒的に容易、ということか。
いやこれも人によるだろう。
写真:豪州で初めて外食した帰り
毎日クラスメイトと会話したり、店員とやりとりしたり、「こんな風に言うべきだった」とか「もっと詳しく言えたら」など、身近で動機づけとなるシーンに毎日出会うわけで、そこで必死になって練習する人は伸びるだろう。
しかし、日本でそのモチベーションを維持できる人ならば、日本でもスピーキングは十分上達するだろう。
しかし私にはそんな意思の強さはないし、国内でモチベーション維持は難しい。
ましてや仕事が終わった後、疲れ切った身で夜な夜な練習というのはさらに強固な意志がないと続かないだろう。
先日、お年を召した淑女に「博物館はどこかしら?」と道を聞かれた。
スマホの時代に、そこで見せられたのが紙の地図だったのには驚いたが、私は北がどちらかも瞬時にわからなかったので、紙の地図を見ても方角が定められず、結局自分のスマートフォンのマップで調べた。
ただ、その時の私のスピーキングったらなかったと思う。
おばさまと別れた後、冷静になって頭を整理すると、なんで説明の最後に、Then, it's on the left.すら出てこないんだ、なんて猛省。
コースのレベルと鬼門
授業を受けていて感じるのは、FCE合格ラインではなく満点を取れる知識レベルに設定されていることだ(つまりC1)。
しかしそうはいっても、日本の英語教育で例えると、大学受験で求められる英単語・英熟語の80%程度が網羅できていれば、ReadingやUse of Englishなんかは特に労せず授業についていける。
Writingは書けば書いただけ伸びる技能なので、授業にまじめに取り組めば、添削もされるし、十分に合格ラインは達成するだろう。
私にとっての鬼門はやはりSpeakingとListeningになる。
発音もさることながら、日本人にとってSpeakingの難しさはイントネーションやアクセントだ。
例えば、1つの英文を読み上げるとき、音、スピードに強弱がないフラットな音になりがちだ。
だって日本語がそうだから。
クラスメイトの日本人はその辺に無頓着のまま突っ走っている者もいるが、私はそこはこだわって取り組むべき技能だと思う。
講師は英語を第二言語にしようとする者たちと日頃から接し、各国の音に慣れているプロだ。
しかし英語を母国語とする人たちからすると、アクセントやイントネーションがないとかなり聞きとりにくいようだ。また日本語に無い音、破裂音やthはしっかりと練習すべきと思う。
英語が上達した気分になるし。
授業のSpeakingはそれらを踏まえた上で、頭の柔らかさと早いレスポンスが求められるため、とても苦しい。
ケンブリッジ英検は、写真や課題を見せられ、それに対して思い浮かぶことをぽんぽん発して、最後は他の受験者と議論する形態のため、会話をビルドアップ能力も必要だ。
はっきり言ってこれはハードルが高い。
しかし避けて通れないのでやるしかない。
Listeningに関してはもっと苦しい。
何せ根本的な対策と言えるものはなく、やれることはひたすら過去問の音声を聞いてディクテーションだ。
しかしこれも辛いがやるしかない。
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